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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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図書室の彼女



「電灯は点いてないみたいだけど……」



 白騎士を避けるため、俺達は図書室に入った。胴体は囮にせず、一緒にだぞ。エリアが変われば、敵対のロックが解除される。それが上手くいったのか、白騎士がすぐに入ってこない。ただ……白騎士は図書室前から移動しない。中に入ってくるか、立ち去ってくれるかのどちらかだよな。



「だな……同じなようで……何か違うような」



 電気を付けないのは白騎士が入ってきた時、姿を少しでも隠すため。それに一応電気系統を使うのは危険な気がするし。学校の図書室そのままだと思うんだけど、それ以上に広く感じるというか……



「分かる! 何か違うのよね。白騎士が入ってくる前に、ここにいる人に会っておかないと……黄の光だから、敵じゃないはずよね。ポン骨の知り合いなのよね?」



 そう言われても……この空間を操作してる奴の一人かもしれないから。図書室には司書用のPCがあるんだろ? 本やDVDの管理に使うためなんだろうけど。DVDは資料や映画もあり、視聴覚室で教師から許可が貰えれば、閲覧可能だ。



 その誰かがいる場所はMAPで確認しなくても分かる。図書室の電灯は点いてないけど、淡い光が漏れてる。それが図書室の内部を真っ暗にしてない。そこに行けば、誰かがいるはずだ。



「そこは何とも言えないけど……一応、隠れながら、遠目で確認する感じで。レイも知り合いだったら、教えてくれよ」



「構わないけど、ポン骨やかおリンみたいに話した相手なんて全然なはずなんだけど」



 図書室にいる相手も、俺達が入ってきた事に気付いてない? 電灯は消えてるけど、光があるのは隠れるつもりがないわけだよな?



 音を立てないよう、胴体部分は図書室の入口前に置いたままにして、レイに運んでもらう。レイと愛毒は宙に浮いてるし、足の骨だけが近寄ってくるのも恐怖だろうし。



「あれよね……あれなの?」



 淡い光はPCの光もあるけど、デスクライトも灯ってる。相手の後ろ姿、椅子に座ってるのが見えた。それも魔物というよりも、人間? 愛毒みたいに人に似た魔物はいるけど……後ろ姿で分かるのは長い髪ってだけで……魔物の特徴みたいなのが分からないな。ただ、俺は『魔人天生』で会った事は一度もないと思うぞ。

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