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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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三階or一階

 ようこそ! 秘密の花園へ、みたいに愛毒は女子トイレのドアを開けてくれた。



「おおっ! ぉぉ……おう! 俺を嵌めたな。ここで俺を倒そうだなんて、どうつもりだ」



 男子用のがないだけで、想像通りの普通のトイレだ。期待する方が間違いなんだよな。誰かが使用してたら……覗きは犯罪だ! 監視カメラは……ないみたいだけど、それも盗撮だぞ。それは置いといて……



「何言ってるのよ。ああ……なるほどね。場所によってはこんなものだから。学校では駄目なんだけど」



 愛毒は俺がない鼻を摘まむ格好をするから、どういう状態なのか理解してくれた。



 臭い! トイレ特有の臭いじゃなくて、化粧というか香水臭いんだ。たまに香水付けすぎなオバチャンや、加齢臭を消すためにオッサンが付けた香水以上に凄いぞ。秘密の花園はある意味甘い世界、甘ったるい場所で、HPが減るぐらいの毒を受けた気持ちだ。



「ふ~ん……私はそこまで気にならないけど? この世界の住人は排便は独特な臭いだなってぐらい? 魔物によって違うからさ。ちなみに、私はトイレはしないから」



 愛毒じゃなくて、レイが昔のアイドルが言ってたような台詞を……幽霊だしな。う◯こも魔物によって違う臭いと言われても、一つ一つ嗅ぎたくないし、う◯このマエストロなんて……称号はあるかもしれないけど。草井さんかかおリンなら得る事が出来たかも。


「私も」



「そういうネタを何処から調べてくるんだよ。それよりも、隠し階段だって。ここから早く離れたいし」



 愛毒がレイと同じ事を言いそうだったので、言葉をかぶした。そういうので時間をかけたくないし。



「このトイレだよ。確か……」



 レイはおしりと音量とか、色んなボタンを押した。この狭い場所なら、トイレが逆さまに回転……しないのかよ! 壁に階段が出現だよ。



「三階よりも下に行けそうだったけど、そこまで確認してないの」



 隠し階段を下りると三階にあたる踊り場がある。ドアがあるわけじゃなく、壁だな。開閉のボタンが設置してある。更に下へ階段は続いてるんだけど……



「この隠し階段はMAPに表示されるんだな。それと……気になるんだけど」



 レイが階段を降りた時点でMAPに表示されていたのに、俺は気付いてなかったのかも。ほぼほぼ完成したMAPだったから余計にね。階段は一階下に降りるだけなのに長いと思ったのは、下の女子トイレに繋がるわけじゃなく、全くの別の廊下に繋がってる。しかもだ……一気に下へ行くのもありなんだけど、黄色の光が一つ表示されてるんだよ。家庭科室のアイツは赤表示だったから……

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