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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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校内プレー

「うぅ……鬱だなぁ。職員室には行くべきなんだろうけど」



 毒島先生がポン骨と呼んでまで、校内放送を使ったんだ。行かなかった場合、明日は俺を探し回りそうだ。こっちでは良い先生だけど、愛毒の時は性格が悪いと思っていたんだよな。そこまでして、話したい事って……



 職員室のドアが少し開いてたので、そこから中を覗き見る。毒島先生がプリプリと怒ってるかと思ったけど、逆に教頭に毒島先生が説教されてるパターンだ。そりゃそうだ。ポン骨で呼び出ししたもんだから……あの場所に行ったら、俺も巻き込まれてしまう。



「音楽準備室に待つか。一緒に教頭が来る事ないよな……阿久野の見舞いに行くつもりだったのに……ヤバい!」



 毒島先生が俺の視線に気付いたように、目が合った。助けを求めるというよりも、『あっちに行け』みたいな目付きなような……アイコンタクトが成功しているのかは分からないけど……毒島先生が後ろを見たせいで、教頭もそれを確認しようとしたところ、壁になって阻止してる。面倒になるから、逃げろって事だよな。



 取り敢えず、音楽室の場所まで撤退。音楽室の隣が準備室。それが二部屋ある。吹奏楽部とか、授業で使う楽器が置かれてるのもあるし、保健教諭みたいに、担当専用の部屋も兼任しているのかも。



「おっ……開いてるんだ」



 準備室にドアを開けてみると、鍵が掛かってない。吹奏楽部が使ってるんだろう。別の場所から、様々な楽器の音が聞こえてくるのは放課後の定番だ。



「はぁ……中に入るのはそっちじゃないから。そっちは楽器置場みたいなもんだし」



 毒島先生が頭をかきながら、準備室に到着。教頭の説教も早く終わったみたいだ。


「アンタが昼休みに来てたら、こんな面倒な事にならなかったんだからね」



 ため息はついたけど、そこまで怒った感じじゃないぞ。素なのは毒島先生の時の方か、愛毒の時のどちらなんだろう? 今は人目を気にして、演技を続けてるとか……



「ほら! 中に入って。こっちの部屋は極力誰にも見られたくないんだから」



 毒島先生が先に準備室に入ったけど、すぐに隙間程度のドアの開きようにした。余程見られたくないのがあるみたいだけど、そこに招かれるとなれば結構ドキドキしてくるもんだな。二人で放課後の授業……しかも、音楽室には吹奏楽部の数人がいるのに……



「し、失礼します……あれ? 別段何も変わった感じは……あ」



 他の準備室とあまり変わらない? 本棚やソファー、テーブル等、どの準備室にもありそうだ。私物なのはクッションとコーヒーメーカーぐらい? 何かを隠せそうな場所はある事はあるけど



「あれ? もしかして、VRの……」



 奥にある机にはPCと一緒に置かれてるのはVR機器じゃないか? 先生なんだから、そこまで費やす時間はないと思ってたけど、そういう事!

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