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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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草井さん消滅?

 傘の体はバラバラに。草井さんの体も一緒に斬られてもおかしくない衝撃。流石???だし、俺は死んだと思った。ここで落とすのはスケルトンの素材で、女神の籠手じゃない事を祈るばかりだと……



「生き残ってる? 何で……」



 傘と馬の骨は失い、頭蓋骨と謎の鎧の通常状態。HPはその二つ分減っただけ。???なのか、女神の籠手が関係してるのか? 謎の鎧が相性が良く、守ってくれた?



 それでも一撃を防いだだけで、俺と草井さんは衝撃で吹き飛ばされてる。頭蓋骨だけになって、水の流れも止まってしまった以上、どうしようもない。天使やユウ? が『盗む』を使えるとは思えない。女神の籠手があるのは運任せになるかも。



「草井さん、俺を置いて逃げてくれ。俺は復活出来ても、草井さんが蘇るかどうかも分からないんだから!」



 ユウ? の標的が俺だとすれば、死ぬ事で草井さんもマイルームに戻れる。けど、逆の場合は草井さんが本当に消えるだけだ。



「分かった。万が一でも女神の籠手を落とさないために」



 草井さんは衝撃で離した俺をもう一度手にした。一緒の道具袋なんだけど、草井さんが直接持つ事にすれば安全ってわけだな!



「って、違う。何をやろうとしてるんだ……うわぁぁぁ」



 草井さんはユウ? とは反対方向に俺を投げ飛ばした。どれだけ力強くても、出入口までは届かない。ユウ? ではなく、別のプレイヤーやゾンビに倒された方が安全だとしても、逃げるのに手一杯で、スケルトンの存在に気付かないだろ!



「草井さん! 天使達! 俺はここだぞ。狙うなら、狙え!」



 飛ばされてる中、ユウ? が草井さんの背中を斬る姿が目に映った。すぐに消滅しなくても、時間の問題。草井さんよりも早く俺が死ねば、マイルームに戻って、草井さんは回復出来るかもしれない。そのためにも天使の弓で攻撃されるのが手っ取り早い。けど、天使は俺を狙ってくれない。



「何でだよ……着地に失敗して死ぬ事が出来るか」



 ユウ? がこっちに来るのを草井さんが必死に足を掴んでる。かおリンが草井さんを助ける姿も。



 早く早く、地面に激突してくれ! と思ったら、誰かが俺をキャッチした。



「……はっ? お前はここでも空気を読まないのかよ!」



 バラバラになって流されたはずの分身が戻ってきた。草井さんはそれに気付いて、こちらに投げ飛ばしたんだ。分身は俺の言う事を聞かず、他プレイヤーと一緒の方向へ走り出した。

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