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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
210/324

不発

「はぁ……ポン骨の勘を信じてやるか」



 かおリンは草井さんを足場に反転し、ユウ? に火の息を吐いた。雨も止み、ゴーストのように物理攻撃が効かないと踏んだわけだ。けど、それを避けもせず、十字架の剣で一閃。火の息は半分に斬られ、消滅。



「ちっ! そこまで甘くないとは思ってたけど、こっちに目を向けないのかよ」



 ユウ? の視線は攻撃を向けたかおリンじゃなくて、俺達の方から外れない。



「おい! あれは???なんだから、標的がいる間に集中攻撃を仕掛けた方がいい。ゾンビやウオは天使に任せてさ」



 一人で無理なら、大多数。天使が仲間と勘違いしてるプレイヤーに、かおリンは呼び掛けた。ユウ? と天使によって、ゾンビとウオの動きやすさは逆転してる。それはプレイヤーも例外じゃない。



「それこそ天使に任せたら、倒してくれるんじゃ……」



 かおリンとは別のスライムが楽しようとしたけど、それは問屋が卸さない。ゾンビばかりを攻撃していた天使の一人が、弓でプレイヤーも狙い始めた。いや、ユウ? の進路にいるプレイヤーやゾンビと言い換えた方がいいか。



「天使は私達の味方じゃなくて、???の部下なんだよ。ゾンビを倒したのも、早く降臨させるためかもだろ」



 もう一方は上空から低空へ。弓ではなく、槍へと装備を持ち替えて、颯爽と俺達と反対側にいるウオやプレイヤー達を薙ぎ倒していく。



「何だよ……運営が楽させてくれると思ったのに、???が三つ出現したのと一緒じゃないか」



 プレイヤー達もクリア出来ると思ってたのが一転して、不可能と判断。倒すよりも、その場から逃げ出すという選択を選ぶのは当然。大量発生する一部のゾンビも逃亡するぐらいだし。



「くそっ……草井さん!」



「分かってる」



 ユウ? に追い付かれ、十字架の剣を……草井さんに振り下ろそうとする。水の流れてが止まってしまった以上、俺達の足だと逃げ切る事は無理。『回転斬りK』は俺だけの力や耐だけじゃなく、装備者のもプラスされるから、それで防ぐしかない。



「って、失敗した!」



 これは俺自身も悪かったけど。『回転斬り』だから、傘を開いた状態にしないといけない。それを開くのは草井さんが開くと思ったけど、俺だったわ。『回転斬り』が発動しない、閉じた状態で十字架の剣と接触した。

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