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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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『人魔大戦』体験版

「『ポン骨』の名前もそうだけど、俺がスケルトンだと知ってるんだよ……ん? 一方的に知ってる……もしかして、阿久野が教えたわけか」



 あり得るな……『人魔大戦』で対戦したいとか、唯一の『スケルトン』が友達にいるとギルドメンバーに自慢したかも。前半のライヴが終わった後にでも、二人が会う機会があったのなら考えられるよな? まぁ……天野さんの写真ならまだしも、俺の写真を見せる阿久野の行動には若干引くけど。



「阿久野……そうそう! あっくんから聞いたんだよ。あれ? 一緒に来たわけじゃないよね。それで……どうする? 勝負なんて、ほんの少しの時間だよ。徒歩で帰るよりも短縮出来ると思うけど」



 あっくん……と呼ぶぐらいに仲良くなったのか? 今一緒にいないって事は、阿久野はすでに家に帰ったんだろうな。もう一回ここに来てもらうより、光が言うように、対戦した方が時間短縮になるか? 面倒な事があったら、阿久野に押し付けるか……ギルドマスターの天野さんに頼むしかないよな。



「まぁ……そこまで言うのなら、勝負しようじゃないか? けど、『ママポート』にVR対戦ゲームなんてあったっけ?」



 アミューズメントセンターにはUFOキャッチャーやメダルゲーム、プリクラの筐体しか無かったはずなんだけど。そもそも、お金がないから……それも光に払ってもらう形になるのでは……



「いつもはないね。けど、今日と明日だけはあるんだよ」



 案内されたのはアミューズメントセンターじゃなくて、電気屋の『マックスカメラ』? そういえば、おかんと電化製品の店は見て回らなかったな。



「おおっ……体験版が用意されてるわけ? それも近くのTVで行動が映るわけだ」



 マックスカメラにはマッサージチェアを体験するコーナーがあるんだけど、今回はVR専用の筐体。それも『魔人天生』が『人』と『魔』が二台ずつ設置されている。これも『魔人天生』のイベントがあるのと、『魔人天生』の予約を増やすためかもしれない。TV画面で映像を流す事が呼び込みにもなり、結構な人数が並んでいる。



「それも『人魔大戦』が近いのもあって、ここでは戦闘メイン。四台が一緒に対戦する形になってるんだよ」

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