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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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オーガを突破せよ

「ちょっと……アイツ、ゴブリン達を振り払いながら、近付いてくるんだけど」



 オーガも『ゴブ蔵の頭』に引き寄せられるみたいだけど、移動するだけで猛威。ゴブリンを障害物と踏み潰すし、片腕だけで二、三体を払い飛ばす。そして、雄叫びを上げるだけでゴブリン達が萎縮し、武器を一時的に落とした。それは『ゴブ蔵の頭』も同じで、効果が消えてしまった。



「止まった……けど、ここからどうするんですか? 無駄な足掻きでも、生きて帰りたいです」



 オーガは『ゴブ蔵の頭』の効果が消え、俺達に標的を変えるわけでもなく、足を止めた。あの西の出入口を守ってるような……あそこから、新たなゴブリンが打ち止めみたいに出てこなくなってる。



「オーガの攻撃を掻い潜って、西の出口から脱出するしかないだろ。他のゴブリンがすくみ上がってる今しかないけど……」



 ゴブリン達はすくみ上がったまま、回復してない。追加のゴブリンも、他の出入口前で固まっているから、それが妨げとなってるみたいで助かるんだけど。



「一発喰らった時点でアウトですよね。振り払いは大振りだったけど、俺達の速度だと無理ですよ。踏み潰しもあるでしょ」



 オーガの振り払いは動作は大きく、一旦止まった後、そこからの速度はヤバい。攻撃がヒットする直前、振りの速度に風が発生して、ゴブリンが少し宙に浮いてたから。体勢も崩される。



「私もそこまで速さがあるわけでもないし……けど、方法が一つあるかもしれないな。あれを見てくれ」



 かおリンの目の先にあるのはオーガ……だけじゃなくて、ウルフ? オーガの雄叫びによって、ライダーが落ちたんだろう。



 ウルフ自身に雄叫びは効果が無かったみたいだけど、騎手がいないのか暴走してる状態。オーガも邪魔だとばかりに、来た時に捕まえようとするけど、ギリギリで逃げ切っている。



「もしかして……まずは俺に特攻しろなんて……言わないよな?」



 ウルフが捕まらないなら、俺も行けるとか思わないでくれよ。もしくは、オーガを動きで撹乱させろとか? 失敗した時点で、俺の死亡は確実だよね。



「そんな事はないさ。そんな事は……あのウルフは乗り物にもなるわけなんだろ?」



 ゴブリンライダーみたいに、残ってる三人に乗ってもらうのか? そんな簡単には無理だろ。それが出来るなら、この場所に来る時点で用意してるはず。ウルフ達に言う事をきかせる方法があるなら別かもしれないけど……

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