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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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与骨の説明をちゃんとしてください!

「俺にそんな趣味は……ないから。特技で回復したんだよ。俺の骨を奪ったデビルドッグが助けてくれて、一時的にベルゼブを倒すのに協力してくれるかも」



 一瞬、レイが舐めてくれるのを妄想してしまったじゃないか! なんかエロくて……表情はヤバくなってたかもだけど骨だからな! 危ないところだった。



「どういう事? いまいち、よく分からないんだけど。ポン骨が鉄と合体したのと違う能力? デビルドッグが言う事聞くって、滅茶苦茶襲われてたよね」



 おい! レイもヨダレベタベタの俺を触るのが嫌だからって、分離した鉄骨を突き刺すな。『補骨』じゃないのに、ドクロ棒に変更されたぞ。一度装備品となった場合、記憶されるようになってるのか? しかも、自力で鉄骨を持ってるし。



「それは『与骨』してないデビルドッグなんだよ。簡単に説明すれば、俺の骨を受け取った相手は目の届く範囲で言う事を聞く」



「はいはい! 見つける前に、デビルドッグが口にしてた骨の事だ。ポン骨が骨をあげたら、命令も聞くようになった……つまり、そいつらを見つけ、ベルゼブをリンチするわけね?」



 リンチって言い方は嫌だけど、そういう事だな。もっと仲間を増やしたいところだけど、骨がないと無理だし。デビルドッグの死体は……消えてる! いや、強い骨じゃないと意味がないのなら、同族で『与骨』するのは無理があるのか? 俺自身の体にするのも、ないよりかはましだったのに……



「一応、そういう事になるかな。あっ……丁度草井さんが……じゃなくて、ゾンビが歩いてる。試しに『与骨』してるみるか」



 デビルドッグがいなくなったら、次はゾンビが登場。土から出てくるのではなく、普通に歩いてきた。草井さんは安全だったけど、ゾンビ全員が仲間なわけじゃないと思う。近付いてくるのが見るからに怪しいからな。



「試してみても良いけど、私は何もしなくてもいいの? ポン骨を渡さないと駄目とか?」



 レイは草井さんに慣れてるのか、ゾンビが近付いてる事に恐怖はないみたいだ。『与骨』するのに……どうやるんだ? 勝手に奪っていったわけで……あの時は何も見えてなかったし、眠った状態だったから。喰われた時は『与骨』扱いされなかったんだけど。


「う〜ん……俺の頭蓋骨の部分より、鉄骨の方を渡すような感じで」



 頭蓋骨は無理だし、ベルゼブに与えられた骨はゾンビの物だつたわけで、強い骨じゃない。鉄骨は装備品になったけど、強さ的には申し分ないはず。



「おっ! 『与骨』の選択肢が出てきた」



 ゾンビも動きを止めて、俺の行動を様子見てる。与える骨は『鉄骨』と『右手』で、勿論選ぶのは『鉄骨』だ。レイもドクロ棒の取っ手部分を触れるように出した。


「あれ……ちょっと! 喜ぶどころか、滅茶苦茶怒ってる感じなんだけど」


 ゾンビの反応は、レイの手からドクロをはたき落とした。



 『ゾンビは拒否し、『与骨』に失敗。更に激怒した』と説明までされてるし! 『与骨』は何でも良いわけじゃないのか? 種族によって違うとかなら、説明不足なんだけど!

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