表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

130/130

幕間1  クロノのダンジョンへの挑戦(仮)

 迷宮都市での出来事から数日が経った。

 魔王城に戻ってきた俺は、いつも通りの日々を過ごしていたが、ある日、ちょっとの空き時間も出来たことだしと、自分のダンジョンを探索してみることにした。

 

「色々と忙しくて、ちょっとの部屋を見回るだけだったからなあ」


 折角だし、全部の部屋をほどほどに眺める事にしたのだ。

 

 因みに、今回の俺のダンジョン探索には、何人かの友人も付いて来た。折角ついでに、俺のダンジョンに遊びにきたいと言ってきたのだ。

 だが彼らは何故か、百層辺りで、

 

「す、すまん。体力と精神力が付いていかないぜ、クロノ……」

「ただ、ひたすら平面で変わり映えのしない空間を折り続ける事がこんなにも、息苦しいだなんて思わなかったわ……。なんか酔ったみたい……」


 という感じでグロッキーになっていたので、既に俺一人である。

 

 確かに変わり映えのしない箱型空間を走っては、何度も何度も降りる必要はあるが、そこまでメンタルに来るものだろうか。

 

「……気分的には、アレだね。あまりに変化がなさ過ぎてなんか幻術を喰らってる気分というか、よく耐えられるね、クロノは……」


 とかなんとか、ミスラにも言われたし。

 

 ……慣れれば平気なんだがな……。

 

 とはいえ、友人が遊びに来れない自宅というのもアレだし。もう少し模様がえの必要はあるだろう。

 そう思いながら、俺は更に下に降りていき、ダンジョンの全体的な状態を確認した。


 以前ソフィアとの戦闘を行った所も、宴会を開いてややボロボロになった場所もあったが、

  

「うん、直ってるな」


 あの後、俺がダンジョンを動かしたことで直せていた。そのせいで少し形は変わってしまっているが。と、そこまで思った所で気づいた。

 

「最初からダンジョンの形を少し変えておけば、皆も普通に降りられるんだろうなあ」


 そういう意味では、ダンジョンに物を運んで変化を付けるのではなく、形そのものを動かして、変化を付けるのもいいかもしれない。

 

 ……そうだな。これからは空き時間で、自分のダンジョンの形を変えていくのも良いかも知れない。

 

 これまで様々なダンジョンの部屋の形や、家具の配置、設備の揃え方などを見てきたわけだし。

 そろそろ本格的な改造に乗り出してもいいだろう。

 

 ……なんなら、薬草園とかも作っていいんだろうしな。

 

 それはとても楽しそうだし。 

 課外講習で学んだことも活かせるだろう、と思った。

 

「うん。そうだな、魔王の遺産の修理道具を探しつつ、空き時間でちょっとずつ、やってみるか」

 こうして、直近の目標を定めた俺は、グロッキーになっている友人たちが回復したころを見計らって、上層へと戻っていくのだった。

新作「100人の英雄を育てた最強預言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます」を始めました! 結構、チャレンジしている作品です。

宜しければ、こちらも見て頂けますと嬉しいです。よろしくお願いします。

↓のリンクから作品ページに飛べます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●同時連載作品のご紹介
こちらの連載も応援して頂けると助かります!
最強の預言者な男が、世界中にいる英雄の弟子に慕われながら冒険者をやる話です。
 100人の英雄を育てた最強預言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます
https://ncode.syosetu.com/n2477fb/

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ