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第7話 第1回防衛会議後編

この異世界の世界観設定的なもの

山本海将「それでは、先ほど説明があった通り、この世界について説明をしよう、まず最初にこの世界の人種についてだ」


山本海将はスクリーンを操作し、数枚の写真を出した


山本海将「これは、この3日間で出来るだけ、撮ったものだ」


そこには、我々と同じ人間が映っていた


山本海将「この写真から見て分かる通り、この世界には我々同じ人間もいる、だが、人間にも種類がいる、それは、魔法が使えるか使えないかだ」


すると、一人が質問をしてきた


宮崎陸将「ちょっと待ってくれ、今、魔法といったか?」


山本海将「ええ、そうですが?」


宮崎陸将「魔法ってあの魔法?」


山本海将「あの魔法」


宮崎陸将「あーあ、あの魔法か」


どうやら、通じたらしい


山本海将「それでは、話の続きをしたいと思います、魔法と言うのはですね、超科学的な力で物体を動かしたり、壊したりするものですが、説明しなくても分かりますよね、それでは、次に説明するのは」


山本海将はスクリーンを操作して、今度は、どう見たって人間ではないものが映っていた、それは、体に動物の体毛が生えていたり、動物の耳らしきもの、さらに、しっぽまで生えていた、それを見た人達は顔に驚いた表情を浮かべた


山本海将「驚くのも無理もないでしょう、最初見たときは私もびっくりしました、彼らは獣人族という、動物に近い形をした人達です、彼らはこの世界の人間並みに頭が良いですが、アーバメントさんによれば、彼らは迫害され、差別されているとのこと、そして、その差別から逃れるため、彼らは国を作ったとのことです、それも大昔のことですが、今だに彼らの社会的地位は低く、知的生命体として扱われていません、ですが、彼らの肉体は人間を遥かに凌駕しており、殴り合いになれば、人間では勝てない相手です、なぜ、そのような種族がここまで、迫害されているのかというもアーバメントさん、よろしくお願いします」


アーバメント「はい、彼らの多くは魔力という魔法に使うための一種のエネルギーが彼らの持っているのが、とても少ないとのこと、たまに持っている獣人もいます、その時の魔力はとても強く軍属の精鋭魔法団一個分に相当し、軍でもかなり重宝されています、話を戻しますが、獣人族たちは決して全てが差別されているわけではありません、ただ、人間の方が科学力が上だったということです」


山本海将「ありがとうございます、今後、アーバメントさんの解説が入りますのでよろしくお願いします、次はエルフ族です」


山本海将はスクリーンを操作して、ある古文献の一部とされるものを出して来た、そこには、耳の尖った人間に近い人達が写し出されていた


井上一等海佐「まるで、バルカン星人だな」


山本海将「それでは、説明どうぞ、アーバメントさん」


アーバメント「彼ら、エルフ族はたくさんの種族に別れています、今ここに映し出されているのは山のウッドエルフ族です、彼らは小さな集落を作りそこで長い間暮らします、彼らの寿命は人間よりとても長いので性格は温厚で平和を望んでいます、そして、彼らは魔力が強く、全人類の魔法を結集しても勝てるかどうか、というのが、今の現状です、因みに全エルフは手が器用で打たれ弱いというのも特徴です、この山のエルフ以外にも海のエルフやハイエルフ、ダークエルフといったのが存在しています、海のエルフは海で旅をしながら異国の文化や技術を学び、それを記録し後生に伝えるのがこの海のエルフです、ハイエルフは魔力が通常の山のエルフと比べとんでもなく高く、さらに、技術力も高いという、強い種族の部類に入ります、ダークエルフは死霊術や闇の魔法の扱いに長けており、他のエルフとはまた違ったものを感じるでしょう」


山本海将「ありがとうございました、次はドワーフです、それでは、アーバメントさん、どうぞ」


山本海将はスクリーンを動かして、本らしきものの数ページを画面に出した


アーバメント「彼らはドワーフは一言で表すと職人です、作成や生産、改造といった高い技術を有しております、彼らは鉱山で宝石などを採掘し、それを様々な物に作り替え、それを取引するということをここ数万年に渡ってやり続けています、それも、たった一つの鉱山を数万年間掘り続けてそれでもなお出つつける宝石をドワーフたちは持っています、そのせいで人間の国、デルベール帝国連合が奪還するための戦争が始まったが、ドワーフの持っていた、精錬技術並びに加工技術により、デルベール帝国連合は敗北し、後にドワーフとの合間に和解され、今後、侵攻しないという不可侵条約まで締結しました、そして、現在はゴールデン軍事帝国という国会と同盟を組み、軍事技術を提供する代わりに快適な住居と潤沢な食事を提供することでとんでもない軍事大国になりました」


山本海将「ありがとうございます、次にオークを紹介したいと思います」


山本海将がスクリーンの近くにあるパソコンを操作して、数枚の画像をスクリーンに表示した


山本海将「それでは、どうぞ、アーバメントさん」


アーバメント「これは、オークと言って、人間以上の体力も筋力を持っている代わりに知能が低く粗暴ですが、それを賄うために彼らはオークキングという一人の知能が高くカリスマ性溢れたオークをどの時代にも存在しています、彼らの王、オークキングはゴールデン軍事帝国と契約をして、オークたちを鉱山の労働に就かせる代わりに自分の衣食住を充実させております」


山本海将「ありがとうございます、次に魔族を紹介したいと思います」


山本海将は文献の画像何枚か、スクリーンに映し出した


山本海将「それでは、アーバメントさん、どうぞ」


アーバメント「魔族というのは、強力な魔法を使い尚且つ肉体面では人間を遥かに上回る肉体を持っています、知能も人間並みかあるいはそれ以上、ですが、一括りに魔族と言っても多数の種族をまとめて魔族を言っています、理由は昔、神の軍と悪魔の軍が戦争してその時に多数の地獄いた種族が現世に出てきました、彼らは現世に残り、繁栄を続けました」


山本海将「これで代表的な種族は紹介しました、後の種族はこれから渡す図鑑に記載されてますので、そちらご覧下さい、それでは、次に説明するのは国についてですが、何か質問はありますか」


宮崎陸将「いえ、ありません」


山本海将「それでは、イリシタル共和国について話をします、アーバメントさん、どうぞ」


アーバメント「はい、私の祖国でもある、イリシタル共和国は海洋国家です、ハールボム港町に続いて、テロサル港湾都市、ランドホット貿易都市といった海上貿易で栄えていましたが、ここ数年は海賊の影響で海上交易が一時中止され、陸上交易で賄っていましたが、あなた方がこの海域で猛威を振るっていた海賊団を倒してくれたため、明日にもでも海上交易が出来そうです」


山本海将「ということで、約1週間後に護衛艦隊を派遣して商船団を護衛する任務に就かせたいと思います」


南雲海将補「俺たちの出番ですね」


山本海将「それでは、次に紹介するのはゴールデン軍事帝国でさ、アーバメントさん、どうぞ」


アーバメント「はい、ゴールデン軍事帝国は数十年前までは貴族が沢山いる国家でした、その頃の名前はゴールデン貴族国家という名前でしたが、今から9年前、ゴールデン貴族国家は新たらしい王様が就任しました、その王様の名前はゴワルホス12世、彼は革新的な国家改造をしました、それは、ドワーフとオークとの契約でした、前の種族での話でも出て来ましたがドワーフの加工技術を大量生産用にして、オークに働かせるということで巨大軍事国家に成長しました」


山本海将「はい、ありがとうございました、この国の軍事力は無人人型ロボットといったものが生産されているため、強敵です、それでは、次、アーバメントさん、よろしくお願いします」


アーバメント「はい、次に紹介するのはテルベール諸国帝国連合です、この国は多数の中小国と吸収合併しており、一躍巨大国家へと成長しました、彼らは最初テルベール帝国連合と名乗っていました、前述と通り彼らはドワーフと戦争状態になりましたが、後に和解し、数百国家をさらに吸収合併しました、現在ではかなりの数の種族で構成されている巨大な軍事力、破壊魔法による、周辺諸国の抑止力となると同時に吸収合併をする上での脅しにも使われました、基本的にこの国では、実力至上主義で力のある者はどんな種族でも裕福に暮らせる、逆に力のない者は努力して裕福に暮らせというものです、ある意味平等ですね」


山本海将「ありがとうございます、この国とは一線を交えたくはないですね、それでは、次の国家、神聖ハルド帝国です、どうぞ」


アーバメント「はい、この国は200年前はこの大陸を領土として大帝国を築いておりました、この国は昔から奴隷制があり、今でも奴隷制は立派な産業として成されています、神聖ハルド帝国の旧名は大ハルド帝国連邦という国でした、強大な軍事力で瞬く間にこの大陸を制圧、他の大陸に侵攻していきました、ですが、ある日は神々はこの国に天罰を与えました、そうドラゴンです、数億匹のドラゴンが空から降りてきて大ハルド帝国連邦は壊滅しました、それを、知った神はドラゴンたちの拘束を解き、ドラゴンたちを自由にさせました、ドラゴンたちは各大陸に散らばり、そこで繁殖を続けました、大ハルド帝国連邦の残党は神聖ハルド帝国を作り、生き延びました」


山本海将「はい、それでは、以上で終わります、アーバメントさん、質問はありますか?」


宮崎陸将「ないです」


山本海将「それでは、第1回防衛会議を終了します、アーバメントさん、今回はありがとうございました」


アーバメント「こちらこそ、このような機会を設けていただきありがとうございます」


これにて、第1回防衛会議は終了した

次回は探索回

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