第6話 第1回防衛会議前編
長くなったので分けました
やまとの会議室
海賊が襲撃してきてから、3日が経過した、その間、自衛隊は海賊をイリシタル共和国へと引き渡した、ある一人を除いて
会議室には山本海将、宮崎陸将、坂井三神空将と数十名の各陸海空の佐官もこの会議に参加していた
山本海将「えー、それでは第1回防衛会議を始めたいと思います、それでは、良いニュースと悪いニュースをお話させていただきます、それで、どちらから先に聞きたいでしょうか?多数決で取りたいと思います、良いニュースから聞きたい人は手を挙げて下さい」
数えるくらいの人数しか、挙がらなかった
山本海将「それでは、悪いニュースから聞きたい人」
かなり人数が手を挙げた
山本海将「それでは、悪いニュースからお話しますね、この世界に来てから惑星スキャンを使ってゲートを探していますが、見つからなかったとのことです」
その場にいた、全員が氷ついた、自分たちのいた世界に帰れないとすると、山本海将が付け加えた
山本海将「さらに、ここは惑星ではなく宇宙大陸でした」
山本海将の付け加えに誰も反応せずに、黙ってきいていた
山本海将「次に良いニュースです、詳しくはこちらにいらっしゃるアーバメントさんが答えていただきます」
アーバメント「どうも、私はイリシタル共和国のハールボム港町のアジアンの外交官をしております、アーバメントです、以後お見知り置きを」
アーバメントは立ち上がり自分の所属と名前を言って、頭を下げた、アーバメントは山本海将に手招きされ会議室のテーブルの中央に来た
アーバメント「まず、最初に君達は我々に大きく貢献してくれました、あなた方、先日、倒した海賊はこの海域を荒らしまり、港町を襲い略奪を繰り返してきた連中です、これには、軍も手が付けられるず、さらに、軍は戦争でそれ以上が回せないと言う状況でした、そしてら、あなた方が倒してくれました、ハールボムの市民に変わって御礼申し上げます、誠にありがとうございました」
アーバメントは深々と頭を下げ、感謝の意を表した
山本海将「ということだ、これで、俺たちの活動もしやすくなっただろう」
すると、一人が手を挙げた
山本海将「宮崎陸将、どうぞ」
宮崎陸将「それで、我々はこの世界で何をすれば」
山本海将「我々は今後、武器弾薬の調達をするために、火山や鉄といった金属を掘れるところに行きたいと思う」
宮崎陸将「それで、検討は付いてるのんですか?」
山本海将「ああ、付いてるとも、アーバメントさん、よろしくお願いします」
再び、アーバメントが会議室の中央に来た
アーバメント「火山は近くにヘルホルム火山という巨大な火山があります、金属類は旧鉱山が近くにあるので、そこに行けばもしかしたらあるかもしれません、それと、山本海将が言っていた石油という黒くて燃える水は確証がないんですが、一つだけ心当たりがあります」
山本海将「まあ、ある程度の検討が付いてるというだけだからなぁ、それと、食料や日用品もアーバメントさん、説明よろしく」
アーバメント「はい、食料についてですが、今後とも海賊がいなくなったということで海上交易が盛んになる可能性が高いでしょう、これもあなた方のお陰です、他の港町は分かりませんが我が港町は食料やある程度の資源は半額で取引しましょうとのことになりました、ですが、幾ら半額となってもお金を支払わなくてはなりません、聞きますとあなた方は我々の世界の通貨を持っていないとのこと、提案なんですが、商船団の護衛なんてどうでしょう?」
山本海将「護衛ですか、そういえば、我々の艦には4隻の護衛艦がいますので、彼らに任せましょう」
今、話題にもあった護衛艦はこの本編に出てくるものです、まあ、追加設定のようなものでしょうかね
山本海将「他に質問は?」
また、一人が手を挙げた、また、宮崎陸将だった
山本海将「今度はなんですか?」
宮崎陸将「俺、いや陸上は働かなくていいのか?」
すると、一人がこれに続けて声を挙げた
坂井空将「そういえば、俺達、航空も働かなくていいのか?」
山本海将「陸上は鉱山採掘中の護衛とか、あとは....ないですか、それと、航空ですが、この世界の正確な地図が欲しいから偵察してきてください」
坂井空将「分かりました、部下達そう伝えます」
一人は「今一つだなぁ」と不満げだが、もう一人は「これから、忙しくなるな」
山本海将「それでは、現在の戦力についてです」
山本海将は、会議室のスクリーンに移し出された
山本海将「現在、我々の戦力は戦艦一隻、護衛艦4隻、戦闘機350機、戦闘ヘリコプター100機、非戦闘用ヘリコプター150機、装甲車両5000輌、非装甲車両1000両、陸海空合わせて人員が十万人です」
アーバメント「はい、分かりました、人員以外わかりませんので、それだけ、政府には知らせて起きます」
山本海将「お願いします」
なぜ、このように、戦力の開示を行うかと言うとこの世界の国との戦争回避をするためである、出来れば抑止力になればいいとの考えであった、逆にそれは、攻撃されて戦闘になるかもしれないというリスクも伴うが、今はこの方法にかけるしかなかった、もしかしたら、この世界で一生暮らさなければならないのだから
アーバメント「それでは、翻訳魔法を付けさせていただきます」
山本海将「あー、それと、言い忘れていたが、ここは、異世界だぞ」
会議室にいた、全員がえ?って言う顔をした、すると、士官の一人が質問をしてきた
士官「あのー異世界と言いましても我々にはピンと来ないんですが」
山本海将は「仕方ない説明してやるか」と言いながら、スクリーンを操作し始めた
山本海将「それでは、先ほど説明があった通り、この世界について説明をしよう....
某所
中世の西洋風の建物が沢山ある巨大都市の宿屋
その部屋には、男女2人がイスに座ってテーブルに肘を掛けながら、ロウソクに火をともし、話し合っていた
男「そういえば、海賊共が撃退されたぞ、今はイリシタル共和国は捕まっている」
女「ああ、そうか、別にあいつらはいいんだが、あいつらに貸した魔法使いはどうなった?」
男「ソイツは海賊共をボッコボコにした、謎の連中に囚われている可能性が高い」
女「ん?謎の連中とは一体なんだ?」
男「巨大な船を持った大火力の集団だよ」
女「その言葉通りならあれほどの艦隊を沈めることは可能かもしれないな」
男「お前も知っての通り、俺はあの日、あいつらの仕事ぶりを見に行ったんだよ、最初は魔法使いの攻撃だったんだけどもよ、その後、連中はその数十倍の火力で反撃して、一瞬で艦隊がバラバラになっちまったよ」
女「これは警戒が必要だな」
男「そうだな、連中を倒せるといったらゴールデン軍事帝国くらいじゃないか」
女「まあ、連中を倒すことは置いといて、あのイリシタル共和国のハールボムを我々は欲しいわけだ」
男「おう、任せな、今度は、陸からやってみるよ」
女「期待しているぞ」
男女2人は笑いながら宿屋を後にした
次回は後編です