第15話 異世界探索8
おまたせしました
修正しました
第4王女=第4皇女
ロルフリルの宿泊施設
ある一部屋に3人の自衛官がいた、吉川二等陸曹、加藤三等陸曹、宗原三等陸曹だった
3人は神妙な面持ちで部屋のテーブルを囲っている
それは、宗原三等陸曹が自衛隊の存亡に関わるほどの情報を持ってきたということだった
吉川二等陸曹「それで、宗原、我々の存亡に関わることってなんだ?」
宗原三等陸曹「はい、吉川隊長、我々が捕縛した海賊達を覚えていますか?」
吉川二等陸曹「ああ、覚えているぞ」
宗原三等陸曹「その中にローブを羽織った女の子がいませんでした?」
吉川二等陸曹「ん?ローブを羽織った女の子?うーん...」
吉川二等陸曹は少し考えた、そして、何かを思い出したようだ
吉川二等陸曹「あーあ、いたなぁ、そんな奴」
宗原三等陸曹「思い出しましたか、吉川隊長、どうやら、そいつがかなり高貴な方らしくて」
吉川二等陸曹「高貴な方?」
宗原三等陸曹「ええ、彼女はスピットザーン魔法大陸皇国の第4皇女という噂があるんです」
吉川二等陸曹「は?スピットザーン魔法大陸皇国?ってなんだ?
」
宗原三等陸曹「スピットザーン魔法大陸皇国とは、魔法を主に主力として、魔法使える人間や獣人、エルフ、ドワーフ、天人に神人といったものが集まってできた国です、ですが、魔法使えない者は奴隷といった形で売買され、軍の中に組み入れられています、さらに名前の通り大陸丸ごと支配しているため、その国力は計り知れません」
吉川二等陸曹「話を聞く限り、やばいあんけんだと言うことは分かった、山本海将に連絡しよう、加藤、荒木を呼んでくれ」
加藤三等陸曹「了解」
吉川二等陸曹は事態を重く見て、山本海将にこの話を伝えようと、通信兵の荒木一等陸士を加藤三等陸曹に呼ばせた
20秒後
荒木一等陸士「吉川隊長!荒木一等陸士参りました!」
吉川二等陸曹「よし、荒木、無線で本部に繫げ!」
荒木一等陸士「はい!」
荒木一等陸士が無線機を使って本部のチャンネルに合わせた
荒木一等陸士「隊長!本部に繋がりました」
荒木一等陸士は無線を吉川二等陸曹に渡す
吉川二等陸曹「こちら、特殊作戦群第1分隊から本部、応答願います」
無線「こちら、本部、第1分隊、どうした?」
吉川二等陸曹「実は....
無線「了解した、すぐに、山本海将にこのことを伝える」
吉川二等陸曹「ありがとう、吉川オーバー」
吉川二等陸曹は無線を切った
吉川二等陸曹「これで、スピットザーン魔法大陸皇国のことは伝わったはずだ」
やまとの艦長室
艦長室には4人の階級の高い軍服を着た男がいた
山本海将「諸君、先ほど知らされたことは非常に重大なことである」
山本海将は少し間を置いた
山本海将「...我々は危機的状況に陥っている」
山本海将のこの言葉に3人は難しい顔をした
宮崎陸将「それで、一体なにがあったんですか?」
山本海将「それはな...
山本海将が事の経緯を説明した
南雲海将補「人質の返還をしましょう」
山本海将「そうしたいのは山々なんだけどな」
山本海将は少し考えた
?「なら、人質を使って交渉しましょう」
この発言したのは坂井四郎空将だった
山本海将「坂井空将、それをやったら俺達、戦犯だぜ?」
坂井空将「まあ、それは最後の手段ということで」
全員が考え込んでいたら山本海将が...
山本海将「なら、護衛艦一隻派遣して、王女を返すか」
全員が山本海将の提案に頷いた
山本海将「よし、それでやるか」
この後、山本海将はこんごう型護衛艦を派遣した
次回は越境です