第8話 異世界探索1
探索の目的を紹介する回
前回の第1回防衛会議から1週間が経過している、その間に何があったかと言うと、この世界の偵察だ、偵察機を多数派遣してこの世界の地図を一刻も早く手に入れたかったのだ、今後の予定はイリシタル共和国の政府との会談と食料を買うための資金集めのための商船団の護衛及びモンスター退治での報酬、このモンスター退治はと言うとこの世界には多数のモンスターが確認されているため、そのモンスターたちが暴れていたりしてそれを討伐してくれとギルドとかに依頼が来るということだ、その仕事を自衛隊もしようとこの1週間で決められたのだ、そんなこんなでやまとの艦長室では
やまとの艦長室
この部屋には2人の男がいた、イスに腰掛けているのは山本海将で直立して立っているのは吉川二等陸曹だった
山本海将「吉川二等陸曹、君が呼ばれた理由が分かるかね?」
吉川二等陸曹「いいえ、分かりません」
山本海将「うん、良い答えだ、ここで、分かりますと言ったやつはプライドが高い傲慢な奴かゴマすりくらいだから、それか、超能力者だ」
吉川二等陸曹「は、はぁ」
山本海将「それでは、教えよう、君たち春馬方面特殊作戦群第1分隊は石油が出ていると思しきところに偵察しに行ってくれ、次いでにそこにある国デルベール諸国帝国連合へと交渉してきて、会合を約束してきてくれ」
吉川二等陸曹「分かりました、ですが、そう交渉させてくれるでしょうか」
山本海将「そこは心配するな、アーバメントさんに頼んでもらうから安心してくれ」
吉川二等陸曹「分かりました、今回、同行者がいるということですね」
山本海将「察しがいいな、そうだ、同行者がいるぞ」
吉川二等陸曹「アーバメントさんですか?」
山本海将「いや、別の人物だ」
吉川二等陸曹「そうですか、その別の人物の特徴は?」
山本海将「猫耳だ」
吉川二等陸曹「え?」
山本海将「聞こえなかったか?猫耳だ」
吉川二等陸曹「聞こえてましたよ、ですが...え?」
山本海将「なんだ?猫耳がそんなに気になるのか?」
吉川二等陸曹「逆に気にならないんですか?山本海将は?」
山本海将「ん?まあ、超気になっちゃて眠れないかな」
吉川二等陸曹「絶対遊んでますよね」
山本海将「バレた?」
吉川二等陸曹「なんか、酷くないですか?」
山本海将「だって、君をいじるの面白いんだもん」
吉川二等陸曹「あーはいはい、分かりましたから、他に話すべき事はありますか?」
山本海将「ん?あーそれと同行者は全部で6人だ、さっき、紹介した猫耳も入れて」
吉川二等陸曹「猫耳以外は知っている人ですか?」
山本海将「いや、全員、知らない人だと思う」
吉川二等陸曹「その人たちの特徴はなんですか?」
山本海将「4人は人間だ、1人は猫耳だ」
吉川二等陸曹「また、猫耳かよ」
山本海将「うん、なんか、猫耳多いね」
吉川二等陸曹「それで、その人たちの外見以外の特徴はなんですか?」
山本海将「確か、猫耳の2人はアーバメントさんの同僚だった気がする、4人の人間はアーバメントさんが紹介してくれた交渉人とその護衛だ」
吉川二等陸曹「護衛がいるんですか?」
山本海将「まあ、その交渉人は有力な貴族らしく、いくらアーバメントさんの頼みでも万が一のことを考えて護衛が必要だろうとのことだ、そこのところは諦めてくれ」
吉川二等陸曹「自分の身は自分で守ってくれるのならそれはそれで動きやすいですし、いいですけど」
山本海将「まあ、頑張ってくれよ、俺達の生命線でもある石油を確保して俺達を石油王にしてくれよ」
吉川二等陸曹「了解しました!」
吉川二等陸曹は敬礼をして艦長室から出て行った
後日
ここは、やまとのウェルドック、8人の陸上自衛隊員がボートの横にいた
吉川二等陸曹「よし、全員揃ったな、全員ボートに搭乗せよ」
8人の陸上自衛隊員はそそくさとボートに乗り込んだ、ボートはウェルドックに注水された水の上に着水した、船の排出口が開いた、完全に開ききったのを確認したらボートのエンジンを起動させて、ウェルドックから海へと進んでいった、その移動中で任務説明が成された
吉川二等陸曹「出発する前に今回の任務について説明したが、念のためにもう一回説明するぞ」
吉川二等陸曹は今回の任務の概要を話し始めた
吉川二等陸曹「今回の任務は資源調査と国家との交渉だ、いいか、この任務で我々は生命線である石油を絶対に手に入れる、そして、我々はデルベール諸国帝国連合と共存するための架け橋になるのだ」
数十分後
ハールボム
吉川二等陸曹らはボートを波止場に泊めて、付近の係員にボートの監視を任せて、まず最初の目的地である、ある建物(初上陸してきた時に山本海将が入っていった建物)の別名、ハールボム入国管理局、因みにアーバメントはアジアン部門の入国管理員である、それと猫耳の2人も入国管理員である
吉川二等陸曹「ここか、ハールボム入国管理局は」
宗原三等軍曹「とりあえず、入りましょうか」
吉川二等陸曹「おう、そうだな」
吉川二等陸曹らはハールボム入国管理局の扉を開けて中に入っていった
次回は猫耳の2人と貴族とその護衛4人と合流します