~Black Ship ペリー、大阪ニ到着ス。
更新が不定期になっています。
発、海南陸軍基地
宛、大本営
午後5時現在、アメリカ艦隊ハ和歌山沖2kmヲ通過。マタ、アメリカ艦隊カラノ敵対行動等ハ確認デキズ。
「「「……………………」」」
「……分かった。大友総理。避難は出来ているな?」
「現時点では、大阪及び芦屋市周辺地帯の避難を行っております。」
「何時間かかる?」
「2時間程で完了する予定です。」
「分かった。陸海軍は?」
「海軍は「松」が1時間程で。その他艦艇も数時間程で大阪湾に展開できます。」
「陸軍は展開を終え、待機中です。」
「よろしい。嶋津外務大臣。外務省は要員を大阪に送ったのだな?」
「1時間程前に到着したとの連絡が入りました。
予備の人員も茨木で待機しております。」
「うむ。後は、アメリカが何もしてこなければ良いのだが………」
「まったく………どこが島国の蛮族だ……
我が合衆国でさえここまで発展していないというのに。」
「ですが、代将。」
「分かっている。たとえ相手が化け物だろうがなんだろうが、合衆国の「正義」のために………
コンティ大尉。「オオサカ」まで何時間程で到着する?」
「はっ。残り5時間程かと思われます。」
「そうか………到着1時間前迄に、両舷半数の砲の空砲の発車準備を行え。残りの半数は実弾だ。」
「サー!!」
5時間後。
1715年8月28日午後10時
マシュー・ペリー代将率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊が大阪湾に姿を現した。
しかし、アメリカ側もあまりに夜遅いため、空砲等も行わなかった。
また、大日本帝国対欧外交部官が外務省の密命により、東インド艦隊に接近。マシュー・ペリー代将らと会合の日時をまとめ、帰還した。
ちょうどその頃、「松」が神戸港に入港し、機関点検と給炭を行い、大本営からの命令を待っていた。
午前7時53分
夜通し進み続けた大日本帝国海軍第1艦隊が神戸港に入港。応急的な機関点検と給炭を行い。終了後、直ぐに出航した。
また、その頃、「松」がアメリカ艦隊まで残り10km地点で一時停止。
謎の軍艦が1隻見えるという報告を受けたペリー代将は、くれぐれも攻撃しないよう厳命し、外交要員と共に大阪府庁に向かった。
午前8時30分
アメリカ合衆国代表 マシュー・ペリー代将
日本側代表 竹腰正武対欧主任外交官
この2ヵ国の代表が大阪府庁大会議室にて会合を行った。
「ペリーは日本を知らなかった。これはとてもアメリカ側にとって不利なことだ。
対する日本はアメリカを知っていた。また、アメリカの砲艦外交に対し、日本側も軍艦で対抗した。
恐らく、当時の日本に世界一の駆逐艦「松」が存在したこと。これがその後の日本に大きな影響を与えたと言えるだろう。」
~2000年1月5日発行 海軍から見る近代史 より~