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~Black Ship アメリカ東インド艦隊、紀伊水道ニ侵入ス。~

「代将。間もなく日本です。」

「やっとか………長い道のりだった。」

「これでこの国も……………」

「我がアメリカ合衆国の支配下に置かれるだろう。これが我々の正義だ。」

潮岬沖35km地点。アメリカ合衆国海軍東インド艦隊旗艦 蒸気フリゲート艦「ロッキー」にて。


「……………(………ポン)……………(………ポン)」

コンコン

「何だ。」

「失礼します!!緊急事態であります!!」

「だから何だ!」

「海軍省より至急第1艦隊を出撃させよとの事。目的地は大阪!また、「松」は最大速で向かえと!!」

「な!!!!!

わかった。急ぎ艦隊を出撃させよ!!時間は無いぞ!!」

そして、30分後の午前11時。先行した「松」を除く海軍第1艦隊が最大戦速で呉を出航。15ノットで大阪を目指す。

同じ頃、陸軍も枚方の陸軍基地から歩兵2個師団と砲兵1個師団。和歌山の海南陸軍基地より歩兵1個旅団と砲兵1個旅団が。

徳島陸軍基地からも歩兵1個大隊と砲兵1個旅団が紀伊水道沿いに展開。アメリカ艦隊の通過を待つ。


そして、2時間20分後。

「!!!!

中隊長!!来ました!アメリカ艦隊です!!!」

「来たな………急ぎ旅団長に知らせろ!!」


「アメリカ艦隊、紀伊水道ニ侵入。」

大日本帝国陸軍田辺警備隊からの緊急連を受けた陸海軍は、即座に臨戦態勢に移行。

陸軍は射撃準備を整え、海軍は「松」を急がせ。政府及び自治体は紀伊水道沿岸部地域の住民に避難を命じ、内陸へ避難させた。


午後1時

「陛下。アメリカ艦隊はただいま紀伊水道に侵入したそうです。」

「うむ。陸海軍共に迎撃準備は出来ているな?」

「「もちろんです!!!」」

「よろしい。それと、私も大阪に行こうかと思うのだが。」

「陛下!大阪は戦場になる可能性があるのですよ!!陸海軍が総力を持って迎撃し、上陸はさせませんが、何かあってからでは遅いのです!!」

「だが………」

「我々の代わりはいても、我が国の元首は陛下ただ 1人なのですよ!!」

「………わかった。曽根の言う通りにしよう。」

「それにしても、この電信とやらがあって良かったですな。

この機械が無ければ恐らく………」

『地味に電信機の仕組み覚えといて良かったな。

こんなの使えないと思ってたが……以外と使えるもんだ。』

「確かにそうだ。が、今はそんな事を話している時では無いだろ?

アメリカに先手は打たなくて良い。だが………


一発でも撃ってこようものなら、沈めろ。1隻残らずだ。」

「「「はっ!!」」」

アメリカ合衆国東インド艦隊、大阪到着まで残り約9時間………

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