~Black Ship 黒船来航~
お久しぶりです。
昭和天皇第1回御前会議から5年。
1715年
資源調査部はどうにか東南アジア及び満州に大規模な油田を発見。しかし、これらの油田は石油が地表に涌き出ていたため判明した。これを聞いた昭和天皇は、将来的に地下油田の調査が可能になるよう、地下探索などありとあらゆる実験を行うよう命じた。
現在はオランダ領ボルネオのミリからの輸入を検討している。
そして、8月15日には松型駆逐艦2番艦「杉」
18日に3番艦「桜」が無事竣工し、「杉」は長崎に、「桜」は木更津に配属され。現在は訓練中だ。
また、現在建造中の佐渡型海防艦15隻を全国中に配備するため、小樽・根室・青森・仙台・静岡・和歌山・鹿児島・那覇・境港・舞鶴・輪島・新潟の港を拡張。特に青森・舞鶴・那覇は将来の海軍基地化も視野に入れて拡張している。
1715年8月28日
京都皇居 御前会議
「どうにか石油も見つかったし、松型3隻も完成したな。
5年前の計画艦の進み具合はどうだ?曽根海軍大臣。」
「現在、船体及び搭載砲は完成しておりますが、機関が完成しておりません。恐らく、石炭機関ではこの巨艦を動かすのは不可能かと………」
『船体は出来てんのかよ………』
「やはりそうか……なら、石油が到着次第、新機関の開発をしてくれ。石油ならあの艦を動かせる機関が作れるはずだ。」
「はっ。必ずや完成させます。」
「うむ。それでは、陸軍はどうだ?」
「はっ。陸軍は特に変化がありません。石油が到着次第、「自動車」なるものの開発を開始いたしますが、それまでは………」
「ふむ。軍の編成は5年前と変わっておらんのだったな?」
「はい。何一つ変化しておりません。」
「なら、余裕があるのではないか?」
「は、はぁ。多少余裕はありますが……」
「ならよい。石油到着後、自動車の開発と同時に航空機の開発も進めてくれ。」
「航空機……とは?」
「一言で言うと、空飛ぶ乗り物だ。」
「なっ!!!!!陛下、さすがに………」
「そんなに焦らなくてもいいさ。一から始めるんだ。失敗したって構わない。詳細は別に教える。それと、海軍技術者は余裕がないか?」
「機関以外は完成しておりますので、余裕はあります。」
「なら、海軍技術者も共同で進めてくれ。そうだな……………「航空機開発局」とでもしておこうか。局長はこちらで選任しておく。他に民間からも技術者を集めることにする。」
「「はっ。」」
「うむ。次は……大友総理大臣。
帝国領は琉球県から松前県までの52府県だったな。」
「はい。」
「とうきょ……いや。江戸から海を南に向かうと島があるそうだ。」
「確かにあるようですが…帝国に編入いたしますか?」
「これだけ南にあれば、通信網や警戒網が広がるだろう。木更津の部隊を送って編入が可能かどうかを調べたい。」
「それでは、直ちに木更津に連絡いたします。」
「頼んだぞ。それと、松前より北のアイヌ民族とは上手くやっていってくれ。
くれぐれも武力排除などはするなよ。」
「はっ。」
「さて、次は……「陛下!!緊急事態でございます!!」何事だ!!」
「潮岬沖40kmにアメリカ合衆国海軍艦9隻からなる艦隊を発見!!
進路から、目的地は大阪と思われます!!!」
「なっ、アメリカだと!?」
「呉に今すぐ艦隊を編成し、出撃させろ!!これは海軍大臣令だ!!」
「陸軍も紀伊水道付近に砲兵隊と歩兵を集結させろ!!」
『って、ペリー来んの早すぎだろ!!』
「陛下!!」
「うむ。……緊急事態だ!!
陸海軍は直ちに迎撃用意!!紀伊水道付近の市町村に避難命令を出せ!!」




