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~帝国改造計画②~

お久しぶりです。

翌日、午前9時

「それでは、みな座ってくれ。さて、早速だが、臣民の暮らしはどうなっている?

田中民部大臣。」

「現在、臣民の暮らしは豊かであると言えます。仕事も多く、問題無いと思われます。」

「そうか。では、農業はどうだ?国内生産で賄えているのか?

小谷農商務大臣。」

「現在、今はまだ、賄っております。が、不足するのは時間の問題かと………」

『やっぱ、現代と同じだな……』

「やはりか……

そういえば、我が国の人口は?」

「現在の帝国臣民は約八千万人程でございます。」

『多くね!?』

「なるほど。分かった。

農業類は何が不足している?」

「米や野菜はなんとか自給できているのですが、肉が不足しております。江戸時代まで肉食文化が無かったこともありますが……」

「うむ………




補助金を出し、奨励することぐらいしか出来んな。

補助金案は大臣の所で検討しておいてくれ。問題があれば言ってくれればいい。

それと、他の大臣たちも意見を出して良いのだぞ?

私の前。………父の代はどうなっていたかよくわからんが、私はみなと決めたいのだ。遠慮するな。」

「「「「…………………………」」」」

『やっぱ不味かったか?ここでやらかすと、先が無くなるからな。どうにかせんと………』

「陛下………」

「うん?どうした?中屋法務大臣?」

「はい。……本当に宜しいのですか?」

「意見のことか?構わんよ。よりよい国にするためには必要なことさ。

それで後から文句を言ったりもしない。」

「……了解いたしました。」

『これで特に陸海軍が仲良くなればいいんだが…

まぁ、そう簡単にはいかないか………』


そして、数時間後…………

「他国にスパイは送れんのか?」

「スパイ………間謀のことですかな?陛下。」

「そう。よく知ってるな。逓信大臣。

我が帝国も世界に出なければならん。その時にものを言うのは情報だ。また、他国の情報を手に入れるには間謀ほど使えるものはない。」

「確かに、情報は重要です。

ですが……………」

「アジア人は取り締まられやすいのです。特に、欧州ではなにかしら言いがかりをつけ取り締まりますものですから………」

「それは真か?陸軍大臣。」

「はい。おそらく黄色人種を見下しておるのでしょう。全くもって不愉快です。」

「それには同感だ。だが、間謀を送り込めんのは痛いな………

仕方無い。清と朝鮮半島になら送り込めるだろ。まずは、そこから情報集めだな。

これで成功すれば欧州にでも送り込めるだろう。

人選は逓信大臣に任せる。

侵入は一般人と同じように入れればいい。」

「はっ。」

「それでは御前会議ももう終わりだな。

みな、ご苦労であった。」

「「「「はっ!!」」」」




昭和天皇初の御前会議は、これまでの御前会議とは大きく異なっていた。

これまでの慣習を大きく変え、男女平等の法を制定し、憲法を改正された。これは、未来からやって来たのではないかと考えてしまうほど、現代的な改正であった。

また、大臣に意見を求める天皇としても歴史に残ったのだった。

~2015年6月29日発行 「昭和天皇の帝国改造計画」 第1章 「若き天皇」より~

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