~帰還~
これからも、よろしくお願いいたします。
何故か、予定よりも早く小田原に着いた以外、特に何もなく、翌日も何もないまま京都に着いた。そして、これまでの小型海防艦から大型海防艦(護衛艦)への変更が始まったと連絡があった。
淡路型護衛艦
排水量 1550トン
全長 100m
全幅 9.2m
喫水 3m
主缶 二式燃焼缶改
主機 七五式タービン二基二軸 39500馬力
最大走力 28ノット
航続距離 18ktで4000浬
燃料 重油300トン 石炭80トン
兵装十二.七糎四十口径単装砲 前部2門 後部1門
八糎砲1門
二糎機銃3基
乗員 225名
これを量産し、佐渡型の代わりにする。また、佐渡型も建造する予定だが、優先順位が低いので建造されないかもしれない。
また、淡路型護衛艦の改造型。樺太型砕氷輸送護衛艦も建造が始まった。勿論、朝風型駆逐艦も旧型木造艦を置き換えるべく、建造されている。
樺太型砕氷輸送護衛艦
排水量 1600トン
全長 80m
全幅12m
喫水 6.0m
主缶 淡路型と同様
主機 七七式タービン二基二軸 6000馬力
最大速力 16ノット
航続距離 14ktで5000浬
燃料 重油250トン 石炭90トン
砕氷能力 連続砕氷の場合は3ノットで50cm。艦内タンクに海水を注水する砕氷なら70cm。
兵装 十二.七糎単装砲 前部1門
二糎機銃2基
乗員 70名
旅客 100名
貨物 300トン
また、樺太型砕氷輸送護衛艦から砲を取っ払い、機銃のみを搭載した、択捉型輸送艦もある。
翌、9月22日
「日本アイヌ自治条約」の内容が公表された。
これにより、択捉以南と南樺太はアイヌ自治領となり、また日本軍の駐留が認められた。
そして、輸送船をフル稼働させ、
越後新発田陸軍基地から歩兵1個旅団。
土浦陸軍基地から歩兵1個旅団砲兵1個旅団。
讃岐善通寺陸軍基地から歩兵1個旅団砲兵1個旅団。
石見陸軍基地から歩兵1個旅団砲兵1個旅団。
佐伯陸軍基地から歩兵1個旅団。
倉敷陸軍基地から歩兵1個旅団砲兵1個旅団。
松本陸軍基地から歩兵1個旅団砲兵1個旅団(通常、陸軍基地には歩兵ないし騎兵2個師団が配置。砲兵は主要地域のみ配置。)が、それぞれ、上から釧路、根室、網走、稚内、小樽、択捉、樺太に配備された。また、利尻及び国後の警備隊(1個歩兵大隊×2)は、仙台陸軍基地から引き抜かれた。同時に、陸海軍基地の建設も始まり、雪が降り始める頃には最低限の陸軍基地(警備隊基地も含む)と、海軍基地の1部(建物と港湾施設)が完成することになっている。
そして、1ヶ月後
10月22日 水曜日 午前2時
大日本帝国外務省 函館出張所
バン!!
「所長!大変です!!ロシアから使節が来ました!!」
「は???」
「いや、だから対応してもらいたいのですが…………」
「……いや、俺よりも副所長の方がいいだろ?居ないのか?」
「何言ってるです?副所長は昨日から有給消化で休んでますよ。」
「ジーーザス!!!」
10月22日 午前11時
京都 外務省
「おいおい、マジかよ………………」
「マジです。」
「いや分かってるからな。」
「そうですか。それでは、私はこれで。」
「はい??」
「それでは。」
「ちょっ!詳細が書いとらん「バタン!!」
…………俺、この会議終わったら遊びに……………………だ、誰だお前は!!警備兵!!警備hグハッ!!」
バンッ!!
「大臣!!
貴様ぁぁぁあああ!!!大臣に何をした!!」
「…………………………(ダッ)」
バリィン!!
「逃がすかぁ!!全警備兵に告ぐ!!侵入者だ!大臣がやられた!!現在、地上に飛び下りている!!早急に取り押さえよ!!」
『プ~~~~~~~!!!』
「緊急警報!?何事だ!?」
バンッ!
「申し上げます!!外務省大臣室に侵入者!!大臣は刺されておりますが、命に別状はありません!!」
「して、侵入者は!?」
「まだ確保できておりません!!」
「陸軍は何をしている!?」
「動員はしておりますが、如何せん距離があるものですから……」
「そうか……ならば、近衛を用いても構わん!!生死も問わん!必ず引っ捕らえろ!!」
『あれっ?生死問わずと引っ捕らえるのって矛盾している気が…………まぁ、いいか。』
「早くしろ!!」
「はっ!直ちに!!」
「失礼します!!現在、移動中の陸軍部隊が侵入者らしき人物を発見!!追跡中!!」
「まもなく近衛が動く!!その地点まで連れていけ!!」
「はっ!!」
「しかし、何故外務大臣が狙われたのか?」
「わかっとったら、苦労せぬわ。所詮、海の頭では無理と言うことかの?」
「何を陸軍の分際で!」
「黙れ。陛下の御前であるぞ。」
「……そうだな。申し訳ありません。」
「申し訳ありません。」
「うむ。まぁ、この事よりも、まずは侵入者の対応が先だ。」
「現在、最寄りの陸軍基地から部隊を引き抜き、帝都防衛に充てております。」
「分かった。」
数十分後
「居たぞ!!第2小隊は俺に続け!!」
「近衛第5小隊が後方の包囲に成功!」
「オラッ!!モタモタすんな!!!」
「動くな!!もう貴様は逃げられん!!大人しくしr「パーン!」あっ!お前!!
クソッタレ!侵入者は自殺!!侵入者は自殺した!!!」
ダンッ!!
「何だ!?」
「緊急であります!!陸軍が包囲するも、侵入者は自殺!!現在、伏見陸軍基地へ移送中!!」
「自殺だと!?拳銃を持っていたのか?
情報が少なすぎる!!部隊の指揮官に情報を送るように伝えろ!」
「はっ!!」
バタン
「内務省はどうだ?」
「はっ。現在、国内の外国人を洗っているところであります。」
「そうか。分かり次第伝えろ。他には?
無いな。なら、今日は終わりだ。続きは明日からにする。」
『流石に疲れてるしな。情報も無いし。』
「「「はっ。」」」




