表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/47

~序章~

西洋諸国が植民地争奪戦を行うなか、日本は幕府が倒れ、新たな政府ができ、そして産業革命が起きていた。


江戸幕府第4代将軍 徳川家宗の圧政に不満が爆発し、江戸に北・西・南から攻めこんだ反幕府軍の攻撃を止められず、幕府軍は敗北。

1660年

江戸幕府は崩壊し、天皇は首都(帝都)を京とすることを決め、

1662年新治(しんち)元年1月1日

京都に皇居が完成し、年号も新治に変わり、名実共に、京都が大日本帝国の帝都となった。また、廃藩置県(大名はそのまま県令として任命。その他大名も政府重役に就任。)と共に、新たに大日本帝国憲法も作られ、天皇を国家元首とし、政治は議会で行うことなどが決定された。

また、鎖国は行っていないものの、東の果てに来る船も少なく、清とオランダのみとの貿易だった。

そして、時は過ぎ

1680年(新治12年)

後に「電気の神様」と呼ばれる筑豊の商人、富田義太郎(とみたよしたろう)が付近の山で見つけた「燃える石」と簡単な蒸気機関を造り上げ、天皇の前で披露。

天皇は大変驚き、国家予算を投じてでもこの蒸気機関の改良・新たな機関の設計を行うことを命じた。

また、これと同時期に国内産出&清からの輸入鉄鉱石を製鉄する日本初の近代製鉄所「神戸製鉄所」が完成。


そして

1700年(新治38年)3月25日

天皇が初めて蒸気機関を見てから20年。

日本は世界一発展した国になっていた。

発電効率45%という驚異的な数字を叩き出した「三八式石炭発電機」を用いた発電所は日本中に作られ、日本の主要幹線は電車が走っていた。

しかし、発展が進むにつれて、資源不足が明らかになりはじめた。特に、鉄が不足し、国内では供給が追い付かなくなり始めた。

どうにかオランダと清から輸入しているものの、木造船で運べる量などたかがしれてる。

また、ちょうどその頃、アメリカから始まった「産業革命」により、太平洋上にアメリカ艦が現れ始めた。もちろん蒸気船だ。

日本も蒸気船を開発していたものの、資源不足の影響を受け、開発はエンジン部分のみ続けられ、船体は実験用に作られた「帝国丸」(鉄製、排水量500トン、速力8ノット、兵装・自衛用として十五糎榴弾砲1門)のみだった。


1702年

新治天皇が崩御し、新たに皇太子の新明(しんめい)天皇が即位した。

新たな天皇は、鉄鉱石の輸入の為、現在、呉海軍基地に練習蒸気艦として保管されている「帝国丸」を鉄鉱石輸送に使用することを決定。

帝国議会でも承認され、1702年5月より実行された。

これにより、大量の鉄鉱石が輸入され、この鉄を使い鉄製の船を造り、その船で鉄鉱石を輸入する……………

という鉄の循環が始まり、1710年には海軍に鉄製軍艦を配備することが可能になった。

エンジン・推進機関開発と船体・兵装開発も進み、神戸造船所で日本初の軍艦が建造された。

その名も「駆逐艦 松」

排水量 350トン

エンジン 二式燃焼缶

最大速力 25.6ノット

兵装 十糎砲2門 六糎砲3門 二糎機銃2門


そして、この駆逐艦を元に、海軍を拡充する………

予定だった。


1710年

新明天皇崩御。


17歳の皇太子が後を継ぐのだが、この新たな天皇には誰も知らない秘密があった。

『何?1700年代で大日本帝国?俺が陛下?

ハハハハハ。高校生なんですけど~~~!!!




で、俺、どうしよ?』

感想等、お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ