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琉球王国

作者: 美味しい花
掲載日:2026/09/17

⚠️この小説は史実に基づいてますが少し違うところもありますのでご了承くださいませ…

こちらは根本に沖縄の化身と琉球王国の化身が居ます


これから私の過去を語っていこうと思う

まず私は昔の、今はもう居ない琉球王国である、中継貿易をしていたところといえばわかるかな、今の"沖縄"と呼ばれる幼児には少しだけ受け継がれている私だが、一応沖縄には話しかけられたりする。

簡単に言えば今の沖縄のお姉ちゃんと思ってくれれば良い…さて今回は今の沖縄が生まれた時の話をしていこうと思う

1429年〜1609年

私は琉球王国、独立した国家だ

「…上司」

「なんだ?」

「最近はアジア諸国との貿易で外を飛び回っているようだな」

「あぁ、間に挟まれるというのも苦労するものだな…だがまぁ、琉球の国民が豊かになるのなら良い」

「疲れたなら、最近明からきたさんぴん茶なるものを飲んでみるか?」

「…ふ、お前もたまには心配なんてできるんだな」

平和だった



1609年



日本の薩摩藩に侵略されてから全てが変わってしまった

「今日からこの国は日本の薩摩藩の統治下に置く!」

「なんで、」

「貴様、異論を申すか」

…なんでと疑問を申し出た人間は片っ端から斬り殺されていった、私には何もできなかった…あのバカみたいに笑い合っていた日々ももうなくなってしまった

「…もう活気のある琉球は見れないのか」

表向きだけ国でいさせられ、重い税をかけられ、国民の生活は苦しくなっていった

最初は抵抗した、だが圧倒的な武力差で降参するしかなかった…気持ちが落ち込みフラフラと外に出歩くことが多くなった頃。

1人の少女に出会った…体は平均というには少し細く両手に野花の花束を抱え意気揚々とどこかに向かおうとしている少女だ

「…貴様どこへ向かう気だ」

この、人の呼び方も昔の上司からの受け売りだ

その少女はこの道に見合わないような花が咲いたような笑みを浮かべてこう言った

「大切な人に花を届けに行くんです」

なんて素敵な人なんだと私は思った、思わず口が開いてしまうくらいには

「ついていってもいいか」

「…?いいですよ」

私はその少女について行くことにした、しばらく歩くとそこには墓があった、これはなんだと聞くと少女は共同のお墓だと言った

「大切な人はどこにいるんだ?」

「ここに居ますよ」

少女は花を添えてニコリと微笑んだ

「あとこれは貴方に差し上げます」

少女が持っていた野花から一輪花を抜き取り私の頭に刺した

「ありがとう」

「気に入ってくれたのなら何よりです」

…あぁ、私は何をしていたのだろう…国民を守るのが国の化身の仕事ではないかと思った、だが次の日にはその少女はいなくなっていた…なんでも流行病にかかったそうで洞窟の中で倒れていたのを見た

「…薩摩なんかに負けてたまるか」

それから羽地朝秀(はねじちょうしゅう)と言う人が改革を起こし、文化を作り上げた

「…やはり文化というものは、人を強くしますね阿国様」

「阿国様なんて呼び方はやめろ、私は貴様に感謝しているんだ」

「ふふっ、私は人の心は案外揺れ動きやすいものだと思いますよ」

「…確かにそうかもな」

私は外の景色を見て少しだけ過去のような活気が戻ってきたように感じ、安心した

「最近ぶくぶく茶なるものを作ってみたのですが…飲んでみますか?」

「…いただこう」

…ようやくまた平和が戻ってきたと思った


1853年


茶髪の少年が息を切らしながらその場所に飛び込んできた

「阿国様!!!!ペリーと名乗る人物が武力を行使し首里城に侵入しました!!!」

「…は、?」

驚いて外を見ると一面に亜米利加兵がいたのだ

私はニヤリと笑いこう指示を出した

「手厚い対応をしろ」

伝えにきた少年はきょとんとしたが意思を察して

「阿国様、さすがですね」

と一言残して周りに指示を出しに行った

この昔の貿易によって身につけた知識のおかげでなんとか国民の虐殺を免れて死者は出なかった


1854年には琉米修好条約が結ばれ、どうにかやっていけるようになった

「阿国様と呼ばれるのも気がつかれるな」

ため息をつき亜米利加のせいで出た仕事を片付け始めた

「羽地と話していた時が懐かしい…案外私も楽しんでいたのかもしれないな」

ぽろっと一粒雫が落ちた


1870年代


「日本政府からか、…中国への接触を禁じる…琉球藩を作る…だと?」

だが抵抗も虚しく琉球処分が起こり

「…出来損ないだった国の化身も今日でおしまいか」

涙が頬を伝った

「最近は随分と涙もろくなったものだな」

そこで小さな赤ん坊が地面に衝突しかけているのを見かけ走ってなんとか抱き寄せた…周りを見渡しても親らしき人間は見えない

「あぅ、…」

その子は元気いっぱい声を発した

最後にこの子は育てようと、育て始めた、が、この育ててる子が沖縄だと知るのにはだいぶ時間がかかった

あの子が育つにつれ私の体は薄くなり話せるようになった頃にはもう手は見えなくなっていた

「最後まで見守れないのか」

ポツリと呟きひざで丸まっている沖縄の頬を突く

「これからどれだけ辛いことがあっても紡いできた歴史や人にはちゃんと意味がある、だからお前は"沖縄県"としてここを守ってくれ」

こんなセリフを吐いても寝ているだけなのだが…まぁ、最後くらいは格好をつけさせてくれ、

「あとはこの花をお前にやる、何かあったら何かを隠すために使ってもいい、誰かに自慢するために使ってもいい、好きにしてくれ」






寝心地が変わった感覚に沖縄が目を覚ました

「ん、…ねーねぇ、?」

頭を預けていたところには微かに香る潮の匂いと琉球王国が沖縄に託した花(歴史)だけがあった

と言った形で私はいなくなったのだが、…周りの県には見えないが沖縄には私が見えているらしく

「ねーねぇ、あっち行こ」

とてちてちとあるくいて行く沖縄に今日もついて行くのだ

初めてで右も左も分かりませんが、たまに県の過去を出すと思います

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