「棺桶(かんおけ)まで歩こう」著者 萬田緑平
「棺桶まで歩こう」。刺激的なタイトルに目を奪われ、一冊の本を手に取った。著者は在宅緩和ケア医の萬田緑平さん。の小説だ
「歩けるうちは、人は死なない」
長生きしたくないという高齢者が増えているらしい
そんな不健康寿命が延び、ムダな延命治療によるつらく苦しい最期は恐ろしいと感じるのかもしれない
まぁ寝たきりの生活をしていたら心は死んでいるようなものだからだ
萬田緑平さんは2千人以上のみとりに携わった経験から、こう断言する。「人間というものは、歩いている限りは死にません」と
本書には、重い病を抱えながら、命の火が消える直前まで自分の足で歩いていたケースがいくつも紹介されている。歩くことは生きること-。読み進めるにつれ、そんな思いを強くした
作家の島田雅彦さんは、歩いて考える「散歩哲学」を提唱する。同名の著書で「よく歩く者はよく考える。よく考える者は自由だ」と宣言した。歩行は根源的な移動手段であり、移動の自由は基本的人権の一つと言える。それゆえ、島田さんは歩行の大切さを説く。「たとえ、杖や車椅子を使っても、移動の自由と権利だけは手放してはならない」 と言っていた




