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白い息のように

作者: gptで作る

できるだけ修正したつもりですが多分粗があるので気になる点があればご指摘ください m(_ _)m

チャットgptに意見を言って反映してもらってをするのに疲れて諦めました

一応見れるレベルやと思います

第一章 帰り道の風

校門を出ると、冷たい風が吹いた。

冬の匂いが混じった空気の中、三人の吐く息が白く揺れていた。


「さむいね」

美月がマフラーを少し引き上げながら言った。


「ほんとにな。もう手、かじかんできたわ」

航平が両手をこすり合わせる。


「もうすぐ春だろ」

春樹が笑う。その声が白い息に溶けた。


少しの沈黙のあと、美月が言った。

「……わたし県外、行くんだ」


その言葉に、春樹が少し目を丸くした。

「県外? お前、思い切ったな」


「新しいことがしてみたくて」

美月は笑ってそう言った。

風に揺れる髪の隙間から、少しだけ不安そうな表情がのぞいた。


航平は口を開きかけて、何も言わなかった。

「すごいな」と言うのは簡単だった。

けれど、その一言を出す前に、

胸の奥で何かが静かに沈むのを感じた。


春樹がポケットに手を入れたまま、軽く笑った。

「俺も県外、行くんだ」


「え、春樹も?」

美月が驚いたように振り向く。


「まあな。行けるとこまで行ってみたいし」

春樹は肩をすくめて、軽く笑って見せた。

けれどその笑いは、どこか力が抜けていた。


航平は足元の砂利を見つめた。

「二人とも、すげぇな……」

それだけ言って、少し遅れて歩き出した。


街灯が灯り始めて、三人の影が長く伸びていく。

誰も何も言わなくなって、

ただ風の音だけが、校舎の方から流れてきた。


第二章 見えない距離 航平視点


家に帰ると、リビングの電気がついていた。

ストーブの前に母さんが座って、チラシをめくっている。


「おかえり。寒かったでしょ」


「うん。……今日、雪ふるかもな」


「また灯油高くなってるんだって。困るねぇ」


母さんは苦笑いしながらチラシをたたんだ。

テーブルの上には、半分ほど残ったおでん鍋。

だしの香りが、ほっとする。


俺の家は別に貧しいわけじゃない。

けど、余裕はない。

航平が春から働くことを、母さんは心から喜んでくれた。

「助かるわぁ」と笑って言われた言葉が、

あの日からずっと胸に残っている。


部屋に戻って、コタツの電源を入れる。

しばらくして、ぽうっと赤く光るランプ。

その明かりを見ながら、航平はため息をついた。


「さむいね」

帰り道で美月が笑って言った声が、耳の奥に残っている。

白い息の中で、その笑顔だけがやけに明るかった。


二人とも県外に行くのか


二人の背中が、もう遠くに見える気がした。


俺がここに残るのは、悪いことじゃない。

母さんのそばで働いて、少しずつでも支えていけたらそれでいい。

そう思ってるのに、

胸の奥がどうしようもなく冷たくなる。


「……おれ、なにしてんだろ」


小さくつぶやいた声が、

ストーブの火の音に吸いこまれていった。


第三章 届かないところ 美月視点


夜、窓の外に雪が降っていた。

街灯の光が白くにじんで、世界がゆっくりと静まっていく。

音のない雪の夜。

机の上にはノートと教科書。

ページをめくる指先が止まっている。


──今日、言っちゃったんだ。


放課後の帰り道。

「わたし県外、行くんだ」

そう言った瞬間、航平の足が止まった。

“進学する”ことは前から話していた。

でも、“県外”という言葉を出すのは今日が初めてだった。


春樹が、少しだけ間を置いて言った。

「俺も県外、行くんだ」


その声を聞いた瞬間、

胸の奥で何かがほどけるような気がした。

──あぁ、私だけじゃないんだ。


自分だけがこの町を出ていくのが怖かった。

この道を選ぶことが、誰かを置いていくようで。


でも、春樹の言葉に少しだけ救われた。

けれどそのすぐあとに見た、航平の表情が、

どうしても頭から離れなかった。


何も言わずに笑ってくれたけど、

その笑いが、少しだけ寂しそうに見えた。


窓の外を見ると、雪が静かに積もっていく。

白く覆われていく世界の向こうに、

春が待っていることを知りながら、

心のどこかで、まだ誰かの足音を探していた。


第四章 雪の向こう 春樹視点


夜の空気は乾いていて、息をするたびに喉が少し痛んだ。

家に帰る途中、歩道の影が街灯に伸びていく。

その影を踏みながら、春樹は思った。


美月も、県外に出るんだ。

新しいことをしたいって、まっすぐに言っていた。

その言葉が胸の奥に残っている。

まぶしくて、少しだけうらやましかった。


俺はただ、家を離れたいだけだ。

この町がいやなんじゃない。

空も川も、見慣れた景色も、嫌いじゃない。

でも、あの家の空気だけは、もう息が詰まりそうなんだ。


両親は喧嘩ばっかりしてる。

理由なんていつも覚えてない。

皿が割れる音、ドアの閉まる音、

それが終わったあとの静けさがいちばんきつい。


そんな夜が続いて、

気づけば、家を出ることばかり考えていた


だから出る。

逃げるように見えても、それでいい。

俺には、ここで立ち止まる勇気のほうがない。


航平のことを思い出す。

あいつは残って働く。

家を支えて、ちゃんと前を向いてる。

美月も、自分の夢を追いかけてる。


二人とも、自分で決めた場所で生きようとしてる。

その姿が、少しだけまぶしくて、少しだけ痛かった。


夜風が頬をなでる。

星がにじんで見えた。


帰りたくない家の灯りが、

遠くでゆらゆらと揺れている。


最終章 白い思いを乗せて 航平視点


汽車の音が遠ざかっていく。

あの二人を乗せた列車が、ゆっくりと見えなくなった。


ホームに残った俺のまわりに、

風だけが吹き抜けていった。

少し遅れて、電光掲示板の時刻が変わる。

その音が、やけに響いた。


歩き出そうとして、足が止まった。

どうしてだろう。

見送る側になるのが、こんなに寒いものだなんて。


夕方の町は静かだった。

遠くで誰かの笑い声がして、

それが消えると、何も聞こえなくなる。

ポケットの中で手を握りしめた。

白い息が、すぐに風に溶けた。


美月が笑って言っていた。

「新しいこと、してみたいんだ」って。

その顔が思い出の中でゆれている。

俺は、何も言えなかった。


たぶん、あの二人は似ている。

前を向いて、どこまでも行けるやつらだ。

俺は、ここの土の匂いの中でしか息ができない。


家に帰ると、部屋は冷えていた。

母さんはもう寝ていて、時計の音だけが響いている。

カーテンの隙間から外を見た。

雪がちらついていた。


窓に手を当てる。

指先が、冷たい。

この冷たさも、いつかのあの夜と同じだと思った。

三人で帰ったあの日。

美月が「寒いね」って笑って、

春樹が「もうすぐ春だろ」って言った。


春なんて、まだ来そうにない。

でもそれでも、明日は来る。

二人のいない町で、同じ朝がまた始まる。


――それでいい。


そう思おうとしても、

胸の奥に、どうしても残る何かがある。


息を吐く。

白い煙がすぐに消える。

その消え方が、

やけにきれいだと思った。

読んでくれてありがとうございます

こんなレベルで申し訳ねぇ

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