秋の果ての
夢って、
破れるんだろうか?
それでこころは、
血を流すのだろうか?
打ち上げ花火は初々しい絵空事みたいだ
過ぎればあとは
たとえばそれより綺麗な星々が
煌めいていてれる純恋みたいな流れで
呼べば、
キラキラ、キラキラ、
誠実みたいな鈴の音の如き愛を掻き鳴らすよ
夜は、
いくら隠そうとしても
『好きだ』
もう、
泣きだしそうなさみしさやあわれみのなかで
泣かない悲しみだけを
やわらかい胸に
グサグサグサグサと突き刺して、こらえた
それは、いわば、泣ければいいほどの
今も残っている秋風の声の清冽の、果ての