大人しい学園生活
ドラゴンの機械獣の一件があって少し空気が乱れた。
担任の先生からの「人間には、適切な行動を常に要求されるものだ。対応の仕方しだいで人間は、善にも悪にもなる。我々、先生とてそれは変わらない。対応の仕方に全員、注意せよ」という言葉であった。
しかし、トラブルは、減ったもののゼロにはならないわけでどうしても衝突する場面がでてきた。
所謂、誤解である。
Sクラスが席替えで、それに対してリューナが喜び、ハルカは、一緒にいたくないから喜んだと勝手に受け取り、口論になった。
「ハルカとも、一緒にいたくないわけではないよ。ただ、他の人と仲良くなれるチャンスだから」リューナは、ハルカに説明しようと頑張っていたが、ハルカは、それを聞こうともしなかった。
「リューナは、わたしだけのリューナであってほしいのだ。他と仲良くだと?私は反対だ」
「断固席替えを拒否する」こういう有り様だった。
「めんどくさ!」リューナは、強く思ったが、口にはしなかった。
「先生、この場合、どういう対応が適切だと思いますか?」と同じクラスの別の生徒が先生に尋ねると先生は、リューナが悪いという結論に至った。
先生は「リューナさんは、ハルカさんの事考えずに露骨に喜んだのは頂けない。もう少し慎重に行動するべきだった。そして、それを助長させたのは、私にも責任はある。この席替えは白紙にする。済まないなハルカさん、リューナを許してやってほしい」とハルカを諭した。
内心で喜びリューナを許した。
「慎重に対応とは、難しいものだな」先生は、ぼそっと呟いた。
ホームルームが終わり、機械獣の座学が始まろうとしていた。
小型の機械獣と大型の機械獣についての講義だった。
小型は、気性が荒いやつもいるが、比較的温厚な性格と二種類いて屈服させるか懐かれるとテイムできるという話だった。
大型に関して言えば、今のところは、温厚なのは存在せず、皆好戦的であり、生け取りは、ほぼ無理に等しく、討伐が最優先になるというものだ。
大型の機械獣を生け取りにしようとした者達がいたが、全員が失敗し壊滅してるからこそのものだった。
「大型の機械獣を使役できれば、授業内容も変わる」そうリューナは、考えた。
それに対してハルカは、そんなリューナを見て可愛いなと若干にやけた。
終了の鐘がなり、座学は終了した
「リューナ、大型の機械獣を使役したいと考えてたでしょ」 ハルカは、リューナを見透かしていた。
「第一人者にはなりたいしね。ところで、授業中!こっちを見るなハルカ!」リューナは、怒鳴った。
「可愛いからついね」ハルカは、リューナの頭を撫でた。




