課外授業 Ⅱ
三日かかる場所を二日で走破してしまった。
バッハとリューナは、ドラゴンの姿をした機械獣と交戦していた。
「歩いている奴らが、別働隊になるとはな!」リューナは、空中で機械獣の攻撃を避けながら、文句を呟いた。
「まぁまぁ、二人だけのダンスを楽しもうぜ」
「それとも何か、アルグランドがよかったか?」
「それとも、転入生か?」
「もてる女は、つらいねー」軽い身のこなしで、機械獣の攻撃をことごとく避けた。
「にしても、でかい図体の割には、素早い奴だ」リューナは、手を拱いていた。
「何を躊躇してる。まさか、誰かにこの機械獣もテイムされていると考えているのか?」
「いつもなら、もっと強気で行くし、聞いてみるか」バッハは、リューナに相手の攻撃を避けながら近づいた。
「何を考えてる?反撃しないと終わらんぞ」
「一体どうした?」リューナにバッハ尋ねた。
「なぜか、実技演習が頭にチラついて、あの時トドメをさせておけば、多分、こんな事考えなかったろう。私は、こいつとは戦えない。戦士失格だな」とリューナは、弱みを見せた。
「馬鹿野郎!」リューナをバッハは、思い切り殴った。
リューナは、岩盤に思い切り叩きつけられた。
「戦闘中に弱みだと!お前、いつからそんなに弱くなった。」
「ドラゴンは、黙ってろ」バッハは、ドラゴンの機械獣に威圧して下がらせた。
「お前は、自分でこれまでし出来たことを忘れたのか?」
「甘ったれるな。お前は、そこまで甘ちゃんなのかよ!らしくない、らしくないぞ。今、立ち上がらなきゃ、こいつは、大量に人間を殺すかもしれないんだ。そんなの許せれるのか?自国民のために戦うのが、本学園の生徒の筈だ。
そこから逃げてどこで戦えばいいかわからなくなるのは、お前自身じゃないのか?立てよ!武器を取れよ。お前は、つえーんだ。国民の光になってやれよ」バッハは、リューナに手を伸ばした。
リューナは、手を掴み立ち上がり、高らかに叫んだ。
「中々の咆哮だ。行くぞ!リューナ」
「誰に言ってるのバッハ、私は撲殺姫のリューナよ!」
「龍牙!」
「わかってる力貸してやるよ。俺とお前は一つだからな」
リューナの身体が光だし、黄金のパーワードスーツを着た戦士に姿を変えた。
「まだ、終わりじゃない、ここからまた始める。これは、私の物語だから」
「簡単に負けるわけにはいかないよね。ありがとうバッハ」
「そして、消えろ!ドラゴン」リューナは、漆黒の剣を振り下ろし、ドラゴンは、黒い光に包まれ消え去った。




