学園騒動Ⅳ
「生徒会長、生徒会を潰しに来ました」と檬玄を連れた袁紹奏が、生徒会長である周瑜桜と劉備桜花に勝負を挑んできた。
「まさか、一人でこの劉備と対峙する気か?」と周瑜は袁紹に尋ねた。
「まさか、お仲間、連れてきましたわ。生徒会を潰すんですのよ?これくらいの数は、揃えないと」と200体近くのアーマードガールズと持ち主が姿を見せた。
「劉備!」と周瑜は、叫んだ。
「承知」と劉備は、バトルフィールドを起動させた。
「一対二百、これは、勝ちですね。私達の」と袁紹は、余裕の笑みを浮かべた。
「一対複数だけど、行けるよね?桜花」と劉備に周瑜は、尋ねた。
「分の悪い賭けだけど、やってやる」と劉備は、意気込んだ。
「まさか、いきなり、この首を取りに来るとは、呂布檬玄、敵側に寝返ったか?共に秋穂を討つのではなかったのか?」と劉備桜花は、叫んだ。
「これも、成り行きというもの。袁紹には、私を修理だけではなく改造までしてくれた。それだけで充分だ」と檬玄は、答えた。
「援軍は、期待しない方がいいぞ。刺客を送り込んだからな」と檬玄は、笑った。
「刺客に負けるほど、生徒会は、甘くないぞ。檬玄!行くぞ」と劉備桜花は、大勢の敵に突撃した。
「200の兵の前に砕けろ。劉備、行けお前たち」と200体のアーマードガールズが、劉備に一斉に襲いかかった。
「量産機相手に負ける私ではない!喰らえ!玄武の盾、泉井」と劉備は、身の丈の盾から雷撃を繰り出した。
「ぐわー」と次々と量産機のアーマードガールズが雷撃の前に倒れた。
「流石、生徒会長の機体ですね。予想以上です」と袁紹は、周瑜に拍手を送った。
「劉備!構うな、檬玄を倒せ」と桜花に周瑜は、命じた。
「わかってますよ。主。檬玄!覚悟ー!」と呂布に劉備は、襲いかかった。
「未だ、遠距離射撃部隊!放てー!」と檬玄が大声であげると呂布檬玄の遥か後ろから、銃弾が多数、劉備の方に飛んできた。
「劉備ー」と周瑜は、叫んだ。
劉備に多数の銃弾が命中し右腕と左脚を吹き飛ばられ無惨な姿になった。
「曹操水葉のやり口を真似させてもらった。意外と使えるな」と呂布檬玄は、笑った。
「こ、こんなはずじゃ・・・・」とぼろぼろの姿になった劉備が、オイルの涙を流した。
「敵将は、この檬玄が、討ち取った」と檬玄は、劉備にトドメをさそうと戟を突き立てた。
「やめてー」と周瑜は、叫んだ。
周瑜は、その場で崩れるように床に座った。
「もう、ダメだ」周瑜も、劉備も終わった。
そう思った瞬間、狙撃部隊のアーマードガールズの悲鳴が聞こえた。
「趙雲刹那、助太刀に参った」と趙雲が叫んだ。
「貴様、趙雲」と檬玄は、驚いた。
「桜生徒会長、お待たせ」と周瑜のまえに元譲が姿を見せた。
「元譲!」と周瑜は、喜んだ。
「馬鹿な!刺客を放った筈。ここに来れる筈がない」と袁紹は、驚いた。
「学園を崩壊させる気だったらしいけど、甘いわ!袁紹。生徒会、副会長として生みの親としてこの三鶴城元譲がお相手する。来い袁紹」と元譲は、叫んだ。
「周瑜を泣かせた罪、万死に値する。行け!刹那、檬玄を倒せ」と元譲は、趙雲に命じた。
「御意。さー檬玄!行くぞー!」と趙雲は、呂布檬玄と激突し、激しい戦闘が行われた。
「これほどの力.前までなかった」と檬玄は、驚いた。
「一撃で終わらせる。喰らえ荷電粒子砲」と趙雲は、ライオンに人型から変形し背中の砲門を檬玄の腹に当て稲妻の様な光が走った。
その瞬間、呂布檬玄の下半身が吹き飛び、檬玄は、破壊されたのだった。
「呂布が、檬玄が、負けた。嘘でしょ?」と袁紹は、気絶しそうになった。
「これが、フルアーマーの趙雲刹那よ」と元譲は、叫んだ。
「桜花、大丈夫か?」と趙雲は、ぼろぼろになった劉備を抱いた。
「こんな戦い。一日でも、早く終わらせ・・・・て」と趙雲の前で劉備は、機能停止した。
「悲しんでる余裕はないな」と趙雲は、勇ましく立った。
「風紀委員も、同じ目にあってる。そっちに行くよ刹那」とバトルフィールドを解除して、刹那と元譲は、風紀委員会の人達のもとに走り去ったのだった。
「劉備、ごめんね。劉備」と周瑜桜は、自分の機体を手に乗せて泣いた。