模擬戦I
AクラスとSクラスの合同演習の時間になった。
リューナとアルグランドとバッハは、更衣室で、演習用の服に着替えた。
「リューナさん、怖いけど。プロポーションいいなー」
「本人に聞こえるよ。」
「だってー」と女子生徒は、全員、リューナに注目した。
「皆さんも、中々の体型ではなくて、みんな愛らしいと思いますよ」リューナは、女子生徒を全員を褒めた。
その瞬間、リューナのファンが増えた。
「早くしないと着替え終えないと」リューナは、着替えを済ませ、広場に出た。
男子生徒が全員、リューナに注目した。
「すげー」
「怖いけど、美人だよなー。リューナさん」男子生徒の視線がリューナには、少し目障りだった。
「ちっここでも、目立つのかよ」龍牙は、イラついた。
「しょうがないよ。男って単細胞だから」刹那は、龍牙を宥めた。
「だとしてもよ!なんかよ」
「言いたいことは、なんとなくわかるけど、ここで威圧すると後で面倒だ。バッハって奴に何言われるか分かったもんじゃない」
「た、確かに。てか、あいつAクラスじゃないだろう。デタラメすぎる」
「まー、孫権の攻撃と私達の攻撃を避けるだけではなく武器を破壊してみせた。いや、多分、武器破壊が先か?もしかして」刹那は、分析を始めた。
「砕いた後にわざと避けたように見せた」
「うちらの筋肉の動きが見えていた」
「じゃなきゃできない」
「もしかして、うちらみたいに転生した誰かかもしれない」
「そう決めて挑んだ方がいいかもしれない」刹那のバッハに対しての考えは、多分あっていると思った龍牙だった。
そして、アルグランドとバッハが姿を見せた瞬間、女子達が叫んだ。
「カッコいい」
「きゃー、冷徹王子」
アルグランドは、頭を抱えた。
「なんで、こうなるんだ?」
「羨ましいぜ、アル君よ」俺より目立ってよ」
「逞ましい肉体見ればよ。女の子は、悩殺だぜ?」バッハは、笑った。
「あまり、嬉しくないな。そうか?やっぱり本命のリューナちゃんじゃなきゃだめか?」バッハは、茶化した。
「なんで、あいつが出てくる」
すると、リューナがアルグランドに近づいてきた。
「来たぞ?リューナ姫だ」
「あのなー」
「アルグランド、少し話がある。後で付き合ってくれるか?」とリューナは、真剣な表情で話した。
「ああ、後でな」とアルグランドは、返した。
「たく、趙雲のやつ、あんな真面目な表情で話すなよ」
「まさか、バッハの言う通り、気があるのか?うーんわからん」孫権は、悶々とした。




