リューナ、学園に行く
私は、15歳になり、王都で勉強したいと両親に進言し、二人は、それを了承してくれた。
そして、私は、今、王都ベリンに来た。
「どんなことが待ってるか。ワクワクする」刹那は、目を輝かせた。
「本当に、短絡的だな。絶対、なんかトラブルあるに決まってる」と龍牙は、深いため息をついた。
その時、女性の悲鳴が聞こえた。
「ほらな、どうせ、向かうんだろ?刹那は」龍牙は、刹那に尋ねた。
「本来なら男が、向かうんじゃないのか?この場合」刹那は、疑問で返した。
「見捨てるのか?」龍牙は、刹那にもう一度尋ねた。
「めんどくせー、迷ってる時間あるなら、行くしかないか。行くぞ。龍牙」と刹那は、助ける気になった。
「それでこそ、偽善者だ」と龍牙は、笑った。
そして、リューナは、悲鳴が聞こえた方向に向かうとそこには、男数人に強姦されそうな女の子がいた。
「随分とダッセー真似してるじゃないか?男共」と建物の上からリューナは降りてきた。
「誰だ!?てめーは?」
「てめーも、混ざりたいのか?」男達は、女の子から離れた。
「ゴミ虫が!死に晒せ!」とリューナは、メイスを魔法で生み出し、男達を瞬時に殴殺した。
その光景を見た女の子は、気を失った。
「気絶すんなよー!こんくらいで」
「しゃーない。安全な警官達の元にでも連れて行くか」とリューナは、女の子をお姫様抱っこして飛び去った。
「ここか?軍警の屯所は」リューナは、屯所の前に女の子を置いて、高速で走り去った。
「全く、人助けも楽じゃないな。正当防衛って言っても通じないだろうし、まっいっか、考えるのよそう。」とリューナは、再び学園に向かった。
学園に着いたリューナは、願書を提出し、明日の受験の為に宿で勉強した。
内容は、機械獣と魔法についてだった。
機械獣は、異空間のゲートから現れる獣で、近代兵器では、通用せず、魔法による攻撃や魔法兵器による物理攻撃でしか、破壊出来ないというものだった。
5歳の身で機械獣を倒してるので、そのあたりは、リューナには、苦ではなかった。
問題は、実技試験だった。
魔法兵器のメイスでしか、戦っておらず、魔法による特殊攻撃は、苦手としていた。
「完全に物理アタッカーだ。なんでこんな事に・・・とほほ」とリューナは、落ち込んだ。
試験日当日になり、リューナは、筆記と実技試験を行なった。
筆記は、問題なく終わり、実技試験に移った。
魔法の武器での試験は、とてつもない事になった。試験官を最速タイムリューナは、メイスで倒してしまったのだ。
どよめきの声が、上がった。
「こいつ、化け物か?」
「誰だ?あの娘」
「圧倒的じゃないか」周りは、驚いた。
続いて、魔法での遠距離攻撃の試験に移った。
すると、リューナは、的に当てるだけやっとだった。
「やっぱり苦手だ」とリューナは、落ち込んだ。
その時、的ごと壁を破壊した受験生が現れ、リューナの近接戦よりも、凄い驚きの声が上がった。




