背中合わせの世界
龍牙の発言にただ、どんな反応すればわからなかった刹那は、ずっと考えていた。
「マスターが、マッドサイエンティストなんて、考えたくないが、でも・・・・・」赤ん坊のまま渋い顔するリューナだった。
「あーでも、考えたくない」とリューナは、また泣いた。
「また、泣いてるの?リューナ、どうしたの?オムツ?」とお姉さんは、優しく抱き上げた。
「すると機械獣だぁ」
「逃げろぉ」と大声で叫び逃げる人達の声が聞こえた。
「機械獣ですって?」とお姉さんは、大声をだした。
「娘のリューナと逃げろ。アルテーシア」と中年だが、オールバックの剣士が家の中に入ってきた。
「フレデリック、でも」とお姉さんは、オールバックの剣士のことが心配な様子だった。
「どうするよ?赤ん坊のまま戦うか?もう一人の自分、刹那よ」
「赤ん坊の身で何が出来るというのだ」
「アルテーシアと言ったか?多分、母親なんだろ?多分この世界では」
「どうすれば、赤ん坊では話にならない」
「せめて、5歳くらいの女の子なら龍牙と私の戦闘経験あればいけるだろう?」と刹那は、焦っていた。
「私に力を貸せと言いたげだな?刹那」
「どうした?頼んでみるか?」龍牙は、刹那を煽った。
「お前は、いけ好かない」
「龍牙、私は、この状況を打破したい」
「私に力を貸してほしい」
「魔力で成長させるというわけか?刹那」
「いいだろう。武器はどうする?」
「魔力でメイスは作れるか?」
「私は、メイスを使って数々のアーマードガールズを屠ってきた。今回もそうする」
「その代わり、お前も協力してもらうぞ?刹那」
「二人で一人だからな?」
「わかってる」
「成立だ」
「破ぁぁぁ」刹那と龍牙が同時に叫んだ
「赤ちゃんが光ってる」
「どうした?アルテーシア」
「赤ちゃんが光ってるの」
「浮いた!」
「赤ちゃんが浮いて成長してる。これは夢?」とアルテーシアは、驚いた。
「早く逃げろ。アルテーシア、俺たちの子供を守れ」フレデリックが叫んだ。
「その必要はないわ。父様」とメイスを持った少女が、フレデリックの前に現れた。
「君は、誰だ?」とフレデリックは、少女に尋ねた。
「あれが、機械獣。ライオンみたいな見た目してるけど!」リューナは、一瞬で姿を消した。
「疾い」フレデリックは、リューナの姿を捉えることが出来なかった。
そして、リューナは、一気にライオンみたいな機械獣の上をとった。
「ぶっ壊れろぉぉ!」とメイスを振り翳し、襲ってきた機械獣を破壊した。
「終わりましたよ。お父様」リューナは、笑顔で歩くと機械獣は、爆散した。
「お前は、一体?」フレデリックは、困惑した。
「リューナよ?貴方」アルテーシアは、説明した
「目の前で大きくなったの」
「見てましたわ」
「本当にリューナなのか?」
「はい、リューナです」真顔で刹那は、答えた。




