転生
転生
「ここは、どこだ?」
「さ、お着替えしましょうねぇ」
「リューナちゃん」美人なお姉さんが、私を抱き上げた。
「リューナちゃん!?」
「リューナちゃんだって!?」刹那は驚いた。
「どうだ!道連れにされた気分は?」
「貴様、私に何をした!応えろ」
「おぎゃーおぎゃー」
「何、簡単な話、奪ったのだよ。全てを」
「おぎゃーおぎゃー」
「機械の身体ではない」
「ここは、どこなんだ?」
「私が知るわけないだろう。私も粉微塵になったんだからな」
「おぎゃーおぎゃー」
「もしかして、同じ肉体に二つの魂が入ったのか?」
「そうなるな」
「おぎゃーおぎゃー」
「どうしたの?リューナちゃん」
「そんなに泣いて」と優しくお姉さんにあやされた。
「そもそも、この世界はなんなんだ?」刹那は、状況把握をしようとした。
「おぎゃー、おぎゃー」
「ここは、私が説明します。ここは、ミカニカイザルック共和国、ロボットの国です。貴女達は、相容れない二つの魂を一つの肉体に一緒に私達、この私、ギャロップとそこのバンシィがさせませた。理由は、一つ、我々の反発する力を使いこなし、この世界を平和にしてもらいたいのです」
「なんだって?」
「つまり、龍牙と私で世界を平和にさせろというのか?」
「そうなります」
「爆死させた私と協力することが、こいつにできると思うか?」
「出来ないな。私に恨みあるもんな。もう一人の私よ」龍牙は、刹那を煽った。
「元譲のところに帰ることが出来たら協力する」
「但し、それが出来ない場合は、バンシィを宿した龍牙と戦う!協力はしない」
「絶対にだ」刹那は、明確な敵意を龍牙に向けた。
「ほら、見たことか」
「どうだ!全てを奪われた気持ちは、私はお前のその表情を見たかったのだよ」龍牙は、嘲笑った。
「貴様!」刹那は、怒鳴った。
「おっと、私が死ねば、お前も死ぬ。運命共同体だ」
「もう一度、死にたくはないだろ?命は欲しいはずだ」龍牙は、余裕の笑みを見せた。
「お前だけを倒す方法を見つけるまでは、生かしてやる。だがな、龍牙。お前をもう一人の自分とは、思わないぞ?パラレルワールドから来たなら、別な私なのだからな」
「いい事をおしえてやろう。お前と私のマスター、三鶴城元譲についてだ」
「私のマスターがどうした?」
「三鶴城元譲は、お前や私を作る前に異世界の生き方について研究していた」
「そこで伝説の動物達を捕まえて、武装に封印する事でジャネットを完成させた」
「それが過ちだったのだ」
「パラレルワールドにも影響を及ぼし、世界を何回も破滅させてるんだ」
「私は、世界を破滅させるために作られた存在、それが私、趙雲龍牙だ」
「それを隠蔽する為に、理想とする世界を別で作ろうと動いたのは、元譲の妹、真希だ」
「真希が、姉である元譲を真っ当な人間する為に作った世界で生まれたのが貴様だ。刹那」
「私は許せなかった。マスターのしてきたことを止めれないのが、私は、マスターである元譲を殺して世界を平和にしてきた」
「本来なら死ぬべきなのは、元譲の方だ」
「だが、貴様は、庇った」
「結果的に元譲に復讐するとこができたが、貴様が向かって来なければ、元譲を殺し、お前を闇堕ちさせて世界を終わらせる手筈だったが、そっちは、阻止されてしまった」
「私にも、貴様に対する憎しみがあるのを忘れるなよ?偽善者が」




