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日刊2位、週刊3位、注目度32位アーマードガールズ三国伝  作者: 山田ケーニヒ
パラレルワールド

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別世界の趙雲


 島に突如、空に空間が現れ、一機のアーマードガールズが姿を見せた。


 見た目は、趙雲刹那によく似ているが、色がドス黒い黒色のユニコーンを彷彿させる見た目をしている。


「ここが、成功を納めた私が存在している島か、私の支配するに相応しい」趙雲龍牙は、高笑いをした。


「あの機体、私に似ているあれが、夢で語っていた敵」刹那は、趙雲龍牙の存在を目視で確認した。


「見られてるな。どこだ?もう一人の私は」龍牙は、キョロキョロと辺りを見渡すと家の窓から見ている刹那を発見した。


「見つけた。始末してやるぞ。趙雲は、二体も必要ない」


「勝てば本物などとふざけたことは、私は好きではない、ただ、目障りだから消す」


「それだけだ。待っていろ」と龍牙は、背中のブースターを全開にして刹那のいる家まで加速した。



「ここに黒いのがくる」


「ジャネット展開」


「これが、最後の戦いになるか」


「マスター、行ってきます」刹那は、窓を開けて、ブースターで空を飛び、黒い自分の方向に向かった。



「こっちに向かってくるか」


「どうやら、死ぬ覚悟が出来たらしいな」龍牙は、空中で止まり、刹那を待った。



「止まった!?どうやら、あそこで戦うみたいね。負けるわけにはいかない。必ず帰ってくるって心で誓った約束があるから」


「是が非でも勝つ」刹那は、覚悟を決めた。


 そして、龍牙の前に止まった。


「初めましてっていうべきかな?私」刹那は、緊張した様子で龍牙に話しかけた。


「貴様はとは、初対面だな。もう一人の私、そしてさよならだ。一瞬であの世に行かせてあげる」龍牙は、カトラスを構え、刹那に向けた。


「なるほど、私に銃を向けるということは、狙いを定めて撃ち殺す覚悟がある」


「そう思っていいんだよね?なら、それよりも早くこの青龍偃月刀で、それよりも早く貴女に風穴開けると宣言しましょうか。私は」と刹那は、槍を構えた。



 二人は五感を研ぎ澄ませ、沈黙の時間を過ごした。


 雨の雫が一つ落ちてきて、地面に落ちた瞬間、両者同時に動いた。


 銃弾は、一発も当たらず、刹那が全て弾き、槍で突いたが、カトラスで龍牙がそれを防いで見せた。


 龍牙は、ニヤリと笑い槍をカトラスで弾き、銃口を向けようとした。



「さよならは、貴女の方だったわね」日本刀に刹那は、持ち替えて龍牙の脇腹に突き刺していた。


「ガフッ」


「これが私の最後、いや、私達の最後だ」


「貴様を道連れに自爆する手筈だったんだよ」


「私が持っていないものを全て持っている貴様を殺せるなら、それ以上の喜びはない」


 龍牙は、自らのコアを取り出し、刹那諸共、爆発して見せた。


 これが、元譲と刹那の今生の別れになり元譲は、刹那がいない世界で暮らすことになった。



 アーマードガールズの戦争は、それを機に終結したのだった。


 戦争を終わらせた立役者として趙雲刹那は、後世語り継がれるようになった。


 


 


 

 

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