ユニコーンの叫び
「刹那、刹那よ。我が名は貴方の武装に封印されたユニコーン種の一体、名はギャロップ」
「刹那よ。目覚めるのだ」その言葉に刹那が反応し、目を覚ました。
「貴女は?」
「これは?夢」
「ユニコーンが何故、目の前に?」刹那は、戸惑った。
「ここは、貴女のジャネットが作り出さした仮想世界です」ギャロップは、刹那に説明した。
「貴女が現れたということは・・別な脅威が来るのですか?」刹那は、ギャロップに尋ねた。
「そうです。貴女は、光の戦士、しかし、もう一体、別な世界の貴女は、闇の戦士として、バイコーン種の一体バンシィを宿しています。近々、この世界を滅ぼす為に目の前に立ちはだかるでしょう。これは、警告夢として受け止めてくれれば嬉しいです」
「平和を勝ち取ったと思えば、また物騒な話だ。わかった」刹那は、返事した瞬間、朝を迎えていた。
「この世界を終わらせる為にやってくるか・・・・マスター達や他のアーマードガールズ達も、戦う必要ない世界作ったのに再び、戦いをしないといけないのか・・・・・くそ!」と刹那は、壁を殴った。
「どうしたの?刹那。まだ、戦場の感覚抜けてない?」元譲は、心配そうに刹那に尋ねた。
「パラレルワールドあると信じますか?マスターは」刹那は、元譲に尋ねた。
「どうだろう。でも、もし、別な生き方してみたいとはあるよ」
「信じるかは、置いといて、その生き方、してる自分を想像した時、別世界の自分がその生き方で成功してると考えると羨ましいと思うし、多分、妬むかな」刹那の質問に答えた。
「妬みで世界を滅ぼすのですか?」刹那は、元譲に尋ねた。
「人間なんて、いい心だけではなく悪い心もあるからね」
「それは、いいだけ見てきたでしょ。刹那も人間なんて、欲望の塊で出来てきて、それを叶える為には、なんでもするよ。善悪は、その行いの結果でしかないの」
「どの手段を取ったかで世界は、変わるよ」
「だけど、間違えた行いをダメだし、するだけじゃなく、もっといい方法があった筈だって言える人が近くいればいいんだろうけど、それすら叶わない人もいるのも確か」
「だからこそ、パラレルワールドが存在するんじゃない?認めたくない世界の一つや二つは、あるわけだからね」
「成功してる世界を妬みで滅ぼそうとするのは、それだけ人間は弱いんだよ」
「暴力だけで解決しないことだって確実にあるわけだし」
「だけど、暴力は、人間に残された最終手段なわけだし、そこまで追い詰められてる人がたくさんいる。私達は、それを止める為に戦わなくてはいけない立場になった。それだけの話だよ。刹那」元譲は、窓の景色を見ながら刹那に語った。




