それぞれの想い
それぞれの想い
「なるほどねー」
「私達は、弱体化組で」
「テイルズリボック社の為のモルモットってわけか」と弌華は、不服そうな顔した。
「どう、行動を選択するかで」
「話は違ってくるわけか」
「地域の平和の為の部隊が」
「まさかの島の平和の為にテイルズリボック社と戦おうって話にまで、発展したという訳か」
「マスターは、どう思う?」と弌華は、マスターである夏侯覇に尋ねた。
「いずれは、戦いは避けられないというのなら私は戦います」
「弌華、協力して」と夏侯覇は、弌華に頭を下げた。
「マスターが決めたことなら従うよ」
「試作機並みの強さには、なれないなら」
「技術と経験で補うしか・・・・・って」
「まさか、伊藤博華は、その事を知ってて、剣術大会を催した訳?」
「だから、邪魔だから消された」と弌華は、推測を立てた。
「多分、いや、おそらく」
「アーマードガールズの戦闘データは、貴重だからね」
「それは、全てのアーマードガールズもそのマスターも把握はしてる筈」と元譲は、真面目に語った。
「確かに戦闘データは貴重」
「一番重要視される部分」
「それのデータ蓄積は、アーマードガールズ、いや、全てのロボットにとってのブラックボックス」
「そして、避けれない事象」
「頭が良すぎて怖いですね」と夏侯覇は、思い詰めた表情を見せた。
「戦った横町興覇が、そうだった」
「あいつが死んだら終わりとか、そういう話ではなかった」
「だから、学生運動の時、病院送りには出来なかった」
「曹操は、マスターに一番忠実だった」
「横町と董卓学園長の意思を継いでもなんらおかしくは無い」
「カリスマ性もある」
「正直言って、戦ってくれるメンバーが少ない」
「という事で、周瑜、劉備、仲間になってほしい」
「今一度、一緒にテイルズリボック社に勝とうよ」と元譲は、周瑜に頭を下げた。
「顔を上げて、私と劉備が仮に加入したところで勝算は、あるの?」と元譲に意地悪な質問を周瑜は言った。
「無いわけでは無い」
「あいつらの狙いは、試作機の絶対数を減らすことで力を示そうとしてるのは、さっき話した通りだけど、生き残りを始末しようとする筈、こっちからは、仕掛けずに罠を設置して、向こうの武将シリーズを減らしてパワーバランスを崩す」
「これが今回の作戦になる」
「博打みたいな作戦だけど今は、それに頼るしかないのが現状かな」
「曹操も、多分、気づいてると思う」
「だけど、呂布檬玄の存在がある」
「絶対に罠に飛び込んでくる」
「呂布が予想外の動きをすれば、不利になる」と元譲は真剣に語った。




