仲間集めⅡ
「これ、私のせい?」と周瑜に劉備は、尋ねた。
「えーと、ごめんなさい!」と一言だけ周瑜は、夏侯覇から逃げる様に立ち去った。
それから、数日後、弌華は、一人で修行を始めた。
「あいつ!」
「あいつが!くそー!」と弌華は、物凄い気迫で空き缶をサンドバッグにしていた。
それを陰ながらマスターである夏侯覇は見ていた。
「やっぱり、アーマードガールズは、戦う為に作られたロボットだね」
「勝ちたいという気持ちがこっちまで伝わってくる」
「だけど、あの人、綺麗だったなー」
「名前、聞き忘れたけど」
「でも、弌華があれなら、また会えるかな?」
「逃げられたけど」と色んな感情が夏侯覇の脳裏に走った。
「さてと、弌華、そろそろ休息がてら、祖逖の家に行かない?」
「清美と修行したら捗ると思うよ?」と弌華に夏侯覇は、声をかけた。
「確かに、闇雲にやっても強くはなれないからな。わかった」と弌華は、笑顔で応え、弌華も祖逖の家に向かった。
チャイムがなり、祖逖が出迎えた。
「いらっしゃい」
「弌華もいらっしゃい」
「入って、入って」と祖逖は、夏侯覇を招き入れた。
すると、すでに智香と葉智璢が祖逖の家にいた。
「智香も来てたの?」と夏侯覇は、驚いた。
「靴見てなかった?いたよ」と智香は、笑いながら教えた。
「何、言おうとしたんだっけ?」
「あ、そうだ」
「実はさ、おそらくだけど」
「旧校舎の時の生徒なんだけど、やたら強い武将モチーフの機体いてさー、弌華負けたんだよね」と夏侯覇は、二人に数日前の話をした。
「武将ってどんな?」と夏侯覇に智香が尋ねた。
「どんなか、弌華、説明お願い」と夏侯覇は、自分の機体である弌華に丸投げした。
「東洋のドラゴン風のジャネットで、髪を結んでいる。後は、盾で電撃を繰り出してくる機体だった」と弌華が説明すると、お茶を持ってこようとした刹那が、お茶をこぼし、弌華に迫った。
「どこで見たの?」と刹那は、真剣な顔で弌華に尋ねた。
「街中だぜ?」
「刹那先生は、心当たりあるのか?」と弌華は、刹那に尋ねた。
「劉備麻奈だ」
「間違いない」と刹那は、真面目な顔で教えた。
「あいつは、テロリストする様な奴じゃない」
「まさか、戦ったのか?」と刹那は、鋭い眼差しで弌華に尋ねた。
「テロリストの仲間と思って」と弌華は、正直に話すと刹那の平手打ちが飛んできた。
「あいつが、劉備がテロリストな訳がない」
「あいつは、あんな曹操みたいな馬鹿な真似はしない」と刹那は、怒鳴り散らした。




