伊藤博華 暗殺 Ⅱ
「これは、どういう事だ!?」
「何が起こってる」と伊藤博華は、困惑した。
「御命頂戴!」と夏侯惇千奈が、大刀を振り翳してきた。
「これは、何事だ?」と夏侯惇に博華は、尋ねた。
「お前が、仕掛けた戦争で我々は、負けた」
「責任を取り、死ねー!」と夏侯惇の殺意は、本物だった。
「御逃げください。博華様」と大久保里虹が夏侯惇と伊藤博華の戦いに割り込んだ。
「大久保か」
「くだらない、死ね!」と夏侯惇は、大久保里虹の首を刎ね飛ばした。
「大久保!」と博華は、泣き叫んだ。
「今、同じ場所に逝かせてやるぞ!伊藤」と博華に夏侯惇がジャネット展開して飛んできた。
「こんな筈では」と博華は、夏侯惇の気迫に押された。
「死ねー!伊藤」と大刀で夏侯惇が博華を斬ろうした時、
清美が、夏侯惇千奈の大刀を軍刀で受け止めた。
「小娘が、邪魔をするな」と夏侯惇は、大刀を振り回し
「おばさん達の時代じゃないんです」と清美は、軍刀で応戦した。
二人の激しい攻防が、博華の目の前で始まった。
その間に逃げようとした伊藤博華だったが、黄忠の狙撃により、撃ち抜かれ、機能停止した。
「目標、消滅」
「終わりましたよ」
「曹操さん」と黄忠は、伊藤博華を仕留めた事を曹操に報告した。
「ご苦労」
「撤収だ」
「者共、帰還するぞ」と曹操は、命令を下した。
「まだ、終わっていないぞ、戦争は」
「趙雲刹那」と呂布檬玄も撤収した。
「くそ!」
「なんでだ、なんで」
「平和を手にしたのではないのか?」と刹那は、悔しがった。
「学園長が、全ての元凶か!」と元譲も納得出来てない様子だった。
それをシスカは、ただ見てる事しか出来なかった。
「これが、戦争」と弌華も、理解出来なかった。
「せっかくのトーナメントが、とんでもないことになった」
「これが敗北」と葉智璢は、膝を付いた。
「私がついていながら、何も出来なかった」とリルカは、落ち込んだ。
「島統一を諦めていない。いや、まだ、あの時代に未練ある連中が、クーデターを起こすとはな」と元譲には、およその検討がついていた。
「成都女学院時代の連中は、あの忌まわしい戦争を望んでいるのか!くそ」と元譲は、怒鳴った。
「元譲お母さん達に何があったのかは、歴史でしか知らないけど」
「これだけは、わかる」
「やばい連中しかいないということは、よく」
「だけど、東普高校は、平和の象徴として建てられた」
「だからこその今なんですね」と祖逖は、少しだけ理解した。
再び、激動時代が始まるのだった。




