智香、夏侯覇、祖逖の微妙な一日 Ⅱ
智香、夏侯覇、祖逖の微妙な一日 Ⅱ
「あ、智香」
「おはよう」
「祖逖さん、おはよう」
「どうも、智香、おはよう」
「夏侯覇さんも、おはよう」
「ところで、智香のアーマードガールズは?」と夏侯覇が、智香に尋ねた。
「それがさー、治安維持部隊のレポートを書くって言って、部屋から出て来なくてさー」と智香は、ため息をついた。
「そっかー、マスターになるって大変だね」
「前の人達は、やっぱり凄いよ」
「文献漁ったけど、治安もそこまで良くなかったみたいだし・・・その中でも、コントロール出来てたって、偉大だね」と智香は、アーマードガールズの歴史の話をした。
「元譲お母さん達が、化け物すぎなんだよ。うちらはうちらだ」と祖逖は、つまらなさそうな顔しながら、智香に語った。
「してみれば、お母さんが二人なんだっけ?祖逖の家族は」と智香は、祖逖に尋ねた。
「まーね。私は養子だよ。女性同士じゃ、子供は作れないから」と祖逖は、ため息を吐いた。
「まー、辛気臭い話は、このくらいにしてクラスに行こうか、智香だけ、違うクラスなのが痛いけどな」と夏侯覇は、自分の本音を曝け出した。
「なんかさ、微妙な一日だよね?」と智香は、刺激を求めている様子だった。
それを見た祖逖は、考えた。
母親である元譲とシスカ・ボングの時代に戻りたいかを
「微妙だな。だってさ、せっかく、平和な世の中を築いたんだから、戦争とか、抗争は、なしにしたいなー」
「色々、めんどくさいと思うし」
「今更、島を統一したいとは、考えないよ」
「誰も、現に、元譲お母さんは、失敗してるわけだし、アメリア高校だって、攻撃してきたのって、元譲お母さんの実力を確かめる為だったらしいし」
「拗れに拗れて、戦争」
「穏便に済ませれてたら違っていたよな」
「失策すぎだよ」と祖逖は、自分の胸の内に秘めていたものを打ち明けた。
「そういう見方もあるか」と智香は、納得した。
「治安維持の為に、うちらのアーマードガールズが頑張ってくれてる」
「うちらは、うちらで勉強を頑張らないとね」
「さて、行こうか、教室へ」と夏侯覇は、祖逖、智香と一緒にそれぞれ自分のクラスへ入っていった。
三人は、真面目にアーマードガールズの歴史についての授業を受けた。
一方、その頃、智香のアーマードガールズである平塚葉智璢は、治安維持部隊のレポートを書き上げ、背伸びをさした。
「終わったー」
「さてと、マスターの学校にいきますかね」と葉智璢は、ジャネットを展開して空を飛んで東普高校に向かった。




