治安維持部隊の目的
「まずは、第一回、定例会議を行いたいと思います」
「まずは、行動理念を明確にしていきたいと思います」
「案がある人いませんか?」と葉智璢は、リーダーの仕事をこなしていた。
「はい!」と清美が手を挙げた。
「清美さん、何かありますか?」と葉智璢は、清美に尋ねた。
すると、突拍子もないことを清美は、いい出した。
「ひったくり犯とかの軽犯罪の連中を片っ端から、銃火器で懲らしめ、力を示す。これがいいと思います」
「つまり、弾圧すると」
「パワー思考かー、やっぱりそうなるか」
「会議の意味ないね」と葉智璢は、ため息をついた。
「戦う為に作られたロボット、それが俺たちアーマードガールズだ」
「戦う以外に選択肢を持たないのが現実だよ」と弌華もやる気無くしていた。
「やっぱり、そうだよね」と葉智璢は、諦めた。
「いつ、事件起こるかわからないから」
「パトロールにいきますか?二人とも」と葉智璢は、弌華と清美に提案した。
二人は二つ返事で葉智璢のしたのもとパトロールすることになった。
「今、うちの葉智璢どうしてるんだろうか?」と智香は、自身のパートナーであるアーマードガールズの葉智璢のことで頭がいっぱいにしていた。
「全く、マスターになると心配が増えるというけど・・・増えすぎだよ・・帰ってきてよ清美ぃぃ」と祖逖も気にしていた。
マスター達の心配を他所にアーマードガールズの葉智璢、弌華、清美は、人助けを一生懸命にして地域に貢献していた。
「これも、治安維持の為」
「まさか、人助けするとはね」
「思いもよらなかった」と葉智璢も弌華、清美も自分達じゃ考えられない行動をしていた。
「とりあえず、マスター達の学校が終わる頃、稼働時間にも限度あるし、撤収する」と葉智璢は、二人に命令を下し、学校の屋上に戻ってきた。
「やっと、帰って来れた」
「そろそろ、マスターのところに戻らないと不味い」
「だな」と清美と弌華は、先にマスターのところへ戻っていった。
「まー、初日にしては、頑張ったか」と葉智璢は、一人で振り返ってからマスターである桜田智香のところに戻った。
「どこまで行ってたのさー葉智璢ー」とアーマードガールズ相手に智香は、怒った。
「人助けをだな」
「していた」
「すまない」と葉智璢は、怒っている智香に頭を下げた。
「一応、一言は、欲しかったよ葉智璢、勝手な振る舞いは謹んでほしいなー」と葉智璢に智香は、しばらく説教を垂れた。
葉智璢は、身から出たサビと思い、猛省した。




