メンバー集め
「チラシ配りましょう。興味を示してくれる人を探すのです」とやる気満々な清美の提案を聞き入れた祖逖は、校内でチラシを配った。
「誰か一緒に地域、貢献しませんか?」と祖逖は、チラシを配ろうとしてるが、思っていた以上に食いつきが悪かった。
「治安維持の為に私達が、今、立ち上がる時です。アーマードガールズを使った辻斬り紛いなものも、出てくるかもしれない。」
「それと戦うのです」と清美は、演説を行い、関心を集めようとした。
しかし、誰も見向きしなかった。
「何故だ!」
「自分達の地域を護るのは、そんなに嫌なんですか?」
「戦うと治安維持が、そうじゃなくなるからね」
「矛盾があるよ」
「皆、アーマードガールズが大事だからね」
「元譲お母さんの時代では、戦うことが全てだったけど」
「今は、アーマードガールズにたくさんの職業が生まれた」
「警官の仕事を手伝っているアーマードガールズもいるしね」
「清美も、自分もヒーローに憧れてるから」
「今の行動してると思うとさ」
「不思議に思うよ」と祖逖は、屋上で空を見上げた。
「マスター、私は警官の仕事を手伝う」
「どんなに平和な世でも、悪党は身近にいる気がする」
「他人には、思えないよ」と清美は、軍刀を空に翳した。
「やっぱり、元譲お母さんが言った通りだ」
「何がですがですか?マスター」
「いやね、お母さん達が言っていたの」
「アーマードガールズは、ただのロボットじゃないって、自分で考え、人と一緒に成長する友達だって」
「なんとなくわかる気がする清美を見てるとさ」
「そんな感じ」
「変だよね?」と祖逖は、清美に尋ねた。
「どこが変なんだろうね」
「人とロボットが、共存する為に我々も、進化する」
「マスターは、進化してる途中なんですよね?」
「個人的な意見だけど」
「でも、多分、普通の人は、そんなことは考えないと思いますよ」と軍刀を清美は、鞘に納めた。
「アーマードガールズは、戦う為に存在する」
「だけど、戦いに理由は、必要と思う」
「マスターは、何と戦いますか?」と祖逖に清美は、尋ねた。
「難しい事を聞いてくるね。清美は」
「そうだなー」
「友の為かな?」
「でも、それじゃ、元譲お母さんやシスカお母さんと同じか、他がやられたから、やり返して、だからさ、戦闘が激化したと言っても、過言じゃないしね」
「友は、なし」
「やっぱり、自分の為で」
「楽しく戦いたい」
「正義の為とか、抜きで」
「身近な悪を倒すのが、自分には合ってる気がする」




