不穏な動き
「ほう、真希とタケルが、やられたか?」
「横町社長に連絡」と生徒会執行部の武巳が部下達に勅命を下した。
「ほう、やはり、自由を勝ち取っただけはあるか?私自らは、手を下してるわけではないしな」
「女子校と侮って行ったら負けたか?」
「曹丕のパーツを使ってるだけはあるな」
「三鶴城元譲、血を分けた姉妹にも、容赦なしか」
「元譲を痛めつけろ」
「なんとしてもだ」と横町興覇は、怒鳴った。
「わかってますよ。全ては、軍事産業の為に」と武巳は、一礼して、連絡を切った。
「三鶴城元譲か」
「この私が一度出向くとするか」
「いくぞ、家康」と武巳は、アーマードガールズの家康春美を肩に乗せて元譲に会いに成都女学院まで、自身の車で移動した。
丁度、その頃、元譲と刹那は、生徒会長にカフェでの出来事を報告していた。
「以上が、報告になります」
「なるほど、自分の実の妹さんと戦ったのですか?」
「戦いにくかったでしょうに」と生徒会長の周瑜桜は、悲しそうな顔した。
「妹と対峙したのは、あれが初めて、本来は本校にくるべきはずでしたが、やはり、妹らしいと言えばらしいです」
「無駄に対抗意識を燃やす子でしたし、私より優秀でした」
「初めて、妹に勝てた」
「今は、そんな気分です」と元譲は、生徒会長の周瑜に気持ちを語り部屋を後にした。
「元譲、この先、多分一番狙われるのは貴女になるでしょう」
「あの、横町興覇は、危険な人物」
「それを敵に回したわけですからね」
「まずは、メカニックから潰す」
「一番、理に叶ってる」
「本当に恐ろしい」と生徒会長周瑜は、元譲の身を按じた。
「さてと、刹那」
「一緒に出かけますか?」と刹那と一緒に校門を出ようとしたら、車が一台止まり、中から短髪で帽子を被った俳優の様な男性が出てきた。
「君かい?三鶴城元譲って人は?」とその男は、元譲に尋ねてきた。
「確かに私が元譲です」と元譲は、その男の質問に応えるとその男は、元譲の手の甲に口付けした。
それをたまたま目撃した女子生徒達は、黄色い声を上げた。
「な、い・・・・いきなり!?」
「いきなりなんなの!?」と元譲は、困惑した。
「マスター、下がって」と刹那がその男にガトリング砲を向けた。
「ただの挨拶だよ。ボディガードちゃん」とその男は、両手を上に上げて降参のポーズを取った。
しかし、刹那は、その男の話に違和感覚え、本気でガトリングを撃とうとした。
その時、元譲が、刹那の前に立った。
「銃を下ろしていいよ。刹那」
「この人からは、殺気が感じられない」と元譲は、そう言い放つと刹那は、ガトリングを下げた。
「元譲さん、僕の恋人になってよ」といきなり、その男は、元譲に告白してきた。
「ちょ・・・・なんでよ!?」と元譲は、訳わかんなくなった。




