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日刊2位、週刊3位、注目度32位アーマードガールズ三国伝  作者: 山田ケーニヒ
戦争

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成都女学院 裏事情


「水葉さん、あちこちで、戦闘が繰り広げてますね」と学園長は、窓から外を眺めていた。


 曹操は、自分の武器を分解してオーバーホールしていた。


「しかし、マスター。学園に月詠の集団を招き入れたのは、本当によかったのですかね?学園の秩序が崩壊し、今や、勢力争い。本当の首謀者は、学園長であることをまだ、周りの生徒は知らない。知らないが仏とはよく言ったものだな。マスター」と曹操は、武器のパーツを組み立て始めた。


「首謀者ですか。確かに私が、この事態を招いた張本人。しかし、私は、月詠の動向知る為にやったまで、後悔はない。月詠が優位は、変わらず、うちの生徒を強くする為に毒を取り込んでは見たけど、免疫力がいささか、足りないという欠点があるのが見えてきましたし、収穫はあるわけですが、全てには犠牲が付き物。必要な贄です。何も問題はない。上に立つとは、即ち受け入れるという意味。どんなことも、受け入れなければならない。気に食わない結果でもです。それが覚悟ですから」と学園長は、強気な姿勢を曹操に見せた。


「全て、覚悟の上ですか・・・・出来た。どんなことがあってもマスターを守る。これが私の覚悟、故についてきますよマスター、どんなに気に食わない人間でも、マスターを裏切ることは、しませんから」と曹操は、少し怒り気味だった。


 曹操は、マスターが自らの死を望んでいることを薄々、勘付いていたが、自分の中にしまったからだ。


 出来るなら、生徒の手で終わらせてほしい。そう考えていると曹操は、捉えた。



 学園の中にいるアーマードガールズの数が、三日で、数千という規模で犠牲になっていた。


「これで、1000体斬り」と刹那は、へとへとになっていた。


「劉備がない生徒会は、今や烏合の衆。一人一人が踏ん張らないとこいつらを撲滅できない」と元譲も疲れが見えていた。


「ハルカねーさんも、倒され、孫尚香桃花は、行方不明、残る雷華と紅音、奈津美が頼みの綱だが、居場所がわからない。作戦を練って入るだろうけど、足取りが掴めないし、参った」と刹那は、既にいつ敵にやられてもおかしくない状況の中で打開策を考えていた。


 そんな時、回復サポートのメンテナンス機のアーマードガールズの貂蝉霞とその持ち主である和見練師が姿を見せた。


「和見ここで何をしてるの?戦場にサポート機連れてくるなんて」と元譲は、和見達を戦場から逃がそうとした。


「私も、生徒会の一員ですよ?仲間のピンチに駆け付けない人は、居ませんよ。生徒会は、一枚岩違う?しかも、ただのサポート機だったらこっちには来ないよ?ね?霞」と余裕な態度を元譲に見せた。


「そうです。壊れたらみんな仏。戦う場所は、戦場に限らず、私の戦場は、他のアーマードガールズのメンテナンスと改修です!」と刹那は、貂蝉に強制的に機能停止させられた。


「ちょ、何を勝手な・・・・」と元譲は、周りが見えないくらい余裕を失っていた。



「元譲・・・ごめんなさい」と和見は、元譲に手刀で気絶させて、刹那の改修作業を行った。


「貴女が、作った機体達でしょうに・・・貂蝉、所要時間は?」と和見は、霞に尋ねた。


「二時間以内で終わらせます」と頼もしい返事が霞から返ってきた。


 そして、一時間半が経ち、無事に刹那は、新品同然の姿に戻った。


「ありがとう、貂蝉。悪い、頭に血が昇っていた」と刹那は、反省した。


「大丈夫です。お仲間もいますし」と貂蝉が言った瞬間、孫尚香と荀彧と諸葛亮と黄忠が姿を見せた。


「みんな、揃い組かよ!全く心配したんだぞ?」と刹那は、安堵した半分、怒り半分くらいの感情で怒鳴った。


「ごめんなさい。刹那ちゃん、訳ありなの。全ては、話せないけど、私たちを信じてほしいなー」と黄忠は、刹那を宥めた。


「これも、戦略です。風紀委員会の内部分裂が、気になります。風紀委員会の力を削ぐのに成功、何かしら情報が漏れています。それを探して叩くことが急務よって刹那とは別行動することにより、情報撹乱に成功。次の作戦に移行しないことには、始まらない。よって、貴女は、倒れたふりをしてもらう為に、敵に協力してもらいました」と諸葛亮は、刹那に説明をした。


「敵すら利用する。相変わらずだな。紅音は」と刹那は、不貞腐れた。


「最善策を模索するのが、我らの役目だからな」と荀彧がドヤ顔を見せた。


「じゃー俺は一回、脱落すればいいわけだな?」と刹那は、紅音達に尋ねた。


「もう終わってるよ。その役目」と孫尚香桃華が説明した。


「あれ見て」と孫尚香桃華は、監視カメラに指を刺した。


「どうやら、あれで私達の動向を探ってるぽいの。相当手強いよ。敵は、これを倒すには、他に仲間がいる。そう考えを誘導させようとしてる。そこに相手が漬け込んでる。最悪な敵、よって、私達は見なかったってことにして貰えると嬉しいかな」と孫尚香は、刹那に同意を求めた。


「わかった」と刹那は、了承した。


「マスターは?」と刹那が尋ねると


「ごめんね。刹那、気絶させただけだから」と刹那に練師は、答えた。


「マスターには、内緒にしておく」と刹那は、広い度量を見せた。


 そして、二手に分かれるのだった。


「マスター、起きてマスター」と刹那は、マスターである元譲の耳を引っ張った。


「は!練師は?」と突然、目が覚めた元譲だった。


 


 


 

 

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