怒りを力に変えて
学園付近に出現した機械獣は、ケンタウロスの姿をしていた。
Sクラス全員は、一丸となってそれと交戦した。
「ねぇ、刹・・・・リューナあれ、横町興覇じゃない?」アルグランドは、リューナに尋ねた。
「どう見ても、横町だね」リューナは、激しく頷いた。
「だよね?何故?こんなところにしかも、自身が機械化してるのは、やはり、別世界のマスタ・・・元譲が関わってるから?なのかな?」リューナの中の刹那は、すぐにもう一つの人格である龍牙に(あれ、見るからにテイルズリボック社の社長なんだけどさ、龍牙何か知らない?)と尋ねた。
(私の世界の元譲は、人間さえも普通にロボットの材料として使う。これで確信した。私のマスターが完全に関わってる。絶対に倒さなきゃいけない。世界を滅ぼしてしまう)龍牙は、硬く拳を握った。
(龍牙、私は、貴方が嫌いです。でも、仲間だと思ってます。私がもし、私の世界のマスターが道を外したら私も多分、同じことをすると思う。やっぱり、龍牙は、私でもあるって今、実感した)刹那は、真面目な表情で硬く握られた龍牙の硬く握られた拳に手を添え握り(貴女と何回も歪みあって傷つけあって、それでも一緒にてくれてありがとう。私の敵、一番の敵でいてくれてありがとう龍牙。勝つよ!私、別世界の元譲を私達で倒そう!)決意した。
(負けたら承知しねーからな。刹那、俺もあんたには感謝してるあんたみたいな機体がいることが何より嬉しいぜ)龍牙は、オイルの涙を流した。
「てことで!横町興覇!元譲戦の前の前哨戦勝たせてもらうぜ!」刹那と龍牙が完全に入り混じり刹那でありながら同時に龍牙になった。
「俺ら魂二体分の力見せてやるぜ」リューナの身体が光だし左腕に銃を持ち右腕が日本刀のような剣を持った女騎士型のロボットに変身した。
「一瞬で終わらされる!」リューナは、左腕の銃をケンタウロスに向けた。
「じゃあな!横町興覇!お前みたいな奴でも会えてよかった」リューナは、銃をぶっ放し、ケンタウロスの機械獣を一瞬で消し炭にした。
「任務完了。先生、終わりましたよ」リューナは、冷たい目でガドルフ先生に報告した。
「Sクラスの勝利だな。他の生徒達は、ぼろぼろだな。お前がいてよかった」ガドルフ先生は、リューナの肩に手を乗せ軽く叩いた。
「で?どうやって戻るんだ?これ」リューナは、困惑した。
そして、しばらくは、ロボットのまま一日を過ごし、次の日にようやく元の人間に戻った。
性格も刹那だった。




