表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日刊2位、週刊3位、注目度32位アーマードガールズ三国伝  作者: 山田ケーニヒ
パラレルワールド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/123

不安要素


 ガドルフ先生の熱血指導により、前よりは連携取れるようになった四人は、新たな壁にぶつかっていた。


 そう、クラス全員との連携である。


 四人でチームを組み挑んだにしても、周りと不協和音になるのは避けたいと思うようになったからだ。


  それは、一つの成長を意味していた。


 しかし、それは四人の思い過ごしと直ぐに気付かされた。


 四人のガドルフ先生との特訓を見てきた生徒が、周りの生徒達に熱く語り、それが一気に広まったのだった。


「聞いたぜ?アルグランドォやったなぁ」


「俺たち心配してたんだぜ?」


「お前ら四人が、こっ酷くガドルフ先生にのされてたの見ていたから」


「そうだぜ?だけど、悩んでるなら打ち明け欲しかったよなぁ。力になったのによぉ」周りの生徒は、アルグランド達を悪くは思ってはいなかった。


 ただ、どこの世界にも、空気を壊す奴らは、一定数は存在しアルグランド達を悪く思ってる奴らもいたが、アルグランド達は、そいつらを相手にはしなかった。


「な、チームワークを乱す奴らいるだろ?人間が一枚岩になるわけがない。馬鹿な連中が消えることないんだからさ。アルグランド達は、根が真面目だから、考えすぎちまうんだろうな。成り行き任せてでいいんだぜ?Let it beだぜ」


「そうだぜ?アルグランド達も馬鹿だよなぁ」クラスは一気に明るくなった。


「皆ぁ!」


 (そうだよなぁ。仲間は、こうだよな) アルグランドの中の孫権は、心の涙を流した。


 アルグランドとして生きてる孫権も前世では、仲間がいたことを思い出したが、同時に学園全体が乱れ戦争になり戦わないといけなくなり、自分を見失ったまま壊された事が頭をよぎり怖くなり、アルグランドは、少し身体が震えた。その様子を見たリューナは、後ろからアルグランドに生徒達がいる前で抱きつき「大丈夫だ。前世の記憶を鮮明に覚えてるから怖くなったんだろ?恐怖って中々消えないものだからな。ここにいる皆と解決してこうぜ?孫権」と耳打ちした。



「悪いな!皆、水臭かったよね。ごめん!」リューナは、頭を下げた。



「仲間って一石二鳥ではできないからなぁ。お前達も馬鹿だが、俺たちも馬鹿だからな」


「な、皆んな。馬鹿で充分だぜ?」


「天才も考えすぎる馬鹿なだけだもんな」


「世界は、馬鹿なくらいが丁度いいぜ」


「全くだ」クラス全員は、笑顔になった。


「気にすんなよ。リューナもハルカも、ついでにバッハも」


「俺はついでかよ!」バッハは、叫んだ。



 その瞬間、いっそクラスが明るくなった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ