チームワークとは Ⅱ
ハルカとリューナは、学校を休んだが、アルグランドとバッハは、学園に登校してきた。
ガドルフ先生は、その事で二人を呼び止めた。
「まだ、チームとしてまとまらんか?」ガドルフ先生は、心配していた。
「あの二人は、確かに強いです。でも、万能ではないのが、いかにもあいつららしいとは思ってはいますが、大丈夫でしょ。先生が心配しても団結するわけでもないので、俺たちでぼちぼちやらせてもらいますよ」アルグランドはガドルフ先生に心配させまいと必死に言葉を考えた。
「なるようにしかだからな」バッハも、アルグランドをフォローした。
「こればかりは、時間か。すまないな。呼び止めて、言っていいぞ」ガドルフ先生は、二人を行かせた。そんな時、ガドルフ先生の前にリュカオーン先生が姿を見せた。
「これは、学園長先生」ガドルフ先生は、頭を下げた。
「前回の雨が嘘のような明るい天気ですな。しかし、ガドルフ先生には、まだ曇り空が見えてますね。あの四人ですか。ハルカさんもリューナさんも欠席で纏まりに欠ける。そう考えてそうですね。人の本質は、そう簡単に変わるわけではないと知りつつもどうにかしてやりたい。それは、あの子たちもわかっていると思いますよ。ホホホ」リュカオーン先生は、ガドルフ先生の隣に立ち、空を見上げた。
「どうにかしてやりたいという気持ちは、過剰に伝われば生徒達のプレッシャーになるでしょう」
「我が校の生徒は、不器用な子と器用な子、容量のいい子や悪い子達で社会が成り立ってる。信じて待つしかないのが、先生という仕事で一番辛い所でしょう。それでも辞めたいと思わないのは、子供達の成長を間近で見られ、且つそれが、自分の励みになるからでしょう。手出ししたら、本当に大切なことは分からずに育ってしまう。我々、教師は、生徒達と一緒に答えを探すことを生業にしてる。待とうではありませんか?あの子たちなりに答えを探している最中、私には、そう見えますよ。大丈夫よ。きっと見つけてきますから、分からなければ、ヒントを与えればいいのです。話し過ぎましたね。今日もよろしくお願いしますよ。ガドルフ先生」そう言いながら、リュカオーン先生は、去っていった。
ハルカとリューナ二人は、カラオケ屋で一緒の空間にいた。
「あれから考えたことがある。リューナ」ハルカは、真剣な表情で話した。
「奇遇ですね。私もです」刹那がリューナとしてハルカの対応していた。
「ダンスでシンクロさせよう!」二人は同じことを考えていた。
「やはり、連携に大事なのは、お互いの気持ちを知ることだと思う」 ハルカはリューナに語ったそれに対してリューナも同じ考えを示し「私は、私で自分を安定させないといけない。その為にはハルカの力が、どうしてもいる。一人では無理だ」と語った。
そして、二人だけの特訓が始まった。




