ユニコーンを宿す機体
ユニコーンを宿す機体
「この呂布檬玄に立ちはだかる奴はいるかー!」と漆黒のパワードスーツ、ジャネットをつけた乙女が叫んだ。
「貴様の相手は、この関羽智円と」
「この夏侯惇千奈がお相手する」とエメラルドグリーンのジャネットと青と紫のジャネットを装着した乙女二人が呂布の前に立ちはだかった。
「この魔導龍撃電磁砲通称レールガンの前に散れ、虫ケラ」と呂布は、肩の砲門からビームを放った。
しかし、関羽と夏侯惇は、それを剣で切り裂いたのだった。
「でやー!」
「うおりゃー」と二人は、目一杯の力を込めた。
「ほう少しは、やるもんだな」と檬玄は二人を認めた。
「しかし、これはどうかな?この灼熱闘弦戟の威力味わうがいい。でりゃー!」と呂布は、戟を振り回し片手で薙ぎ払った。
「これが、檬玄の実力か」と二人は、軽く吹き飛ばされた。
その時、上空から関羽と夏侯惇を首を狙い飛んでくる乙女がいた。
「その首、もらったー!」と叫び飛んでくる。
賈 詡朱菜だった。
賈 詡朱菜は、氷雪団扇で二人の首を狙おうと飛んでくる。
二人は窮地に立たされてた。
「まずい」
「命ここまでか」と二人は、諦めようとした時、
剣戟の音がした。
「このユニコーンを宿す我が名は、趙雲刹那。賈 詡のお相手は、我がする」と叫んだ
「刹那か」
「命拾いした助かった」と二人は、安堵した。
「龍燜八卦」と趙雲の手のひらが光り賈 詡の胸に打撃を与えた。
「ぐわー」と賈 詡は、墜落した。
「一名脱落」とアナウンスが入った。
「賈 詡は、倒した。次は貴様だ。呂布檬玄」
「まさか、これほどの腕の立つ奴がいるとはな少し驚いたぞ」と呂布檬玄は、笑った。
「三対一だ。呂布檬玄、覚悟ぉぉ」と趙雲刹那が槍を構えて突撃した時、アナウンスが入った。
「勝者、董卓軍。曹操水葉軍と孫権楠葉軍ならびに劉備麻奈軍は、ペナルティとして一週間、学園長宅と校内のトイレ掃除をお願いします。董卓愛花軍は、今後とも鍛錬をお願いします。以上」
「そんなー」と趙雲と夏侯惇と関羽は、嫌そうな顔しながら叫んだ。
新生西暦220年、成都女学院では、小さいミニマムサイズのロボットが、大流行し絶大な人気を得ていた。
その名もアーマードガールズである。
マスターの口頭による指示の下でロボットが理解して行動する。
活気的なおもちゃである。
そう、カナミに対抗するべく、テイルズリボック社が立ち上げたプランをもとに成都女学院の女子生徒、三鶴城元譲が三国志を基に作り上げた機体である。
「テストプレイお疲れ様でした」と一人の女子生徒が元譲に冷たい飲み物を持ってきた。
「ありがとう、孟徳秋穂」と元譲は、笑いながら飲み物を受け取った。
「それにしても、どう?機体の調子は?」と秋穂は、元譲に尋ねた。
「どうもこうもないわよ。NPCと模擬戦してみたけどまさか、反董卓連合軍を結成して挑んでみたけど、伏兵にしてやられるとは、開発陣として不甲斐ないわね。ごめんね、刹那」と元譲は、自分の機体である刹那に謝罪した。
「気にしないでください。一機の指揮官クラスは、堕とせませたし、そこに行く道中で機体の数が多かったですし、色々重なり過ぎましたから、しょうがないですよ。マスター」と趙雲刹那は、マスターである元譲を励ました。
「にしても、流石に高難易度にしすぎたかな?システムには、不具合は感じなかった。純粋に腕かな?こりゃ」と元譲は、ため息をついた。
「出た出た。こんを詰めすぎモード。元譲の悪い癖、反省点は、誰しもあること、それを活かすも殺すも自分次第だーって元譲いつも言ってるじゃない。完全にドツボにハマってるよ。よくないと思うなー。個人的にさ、ね、刹那」と秋穂は、元譲を指摘した。
「そうですよマスター。真面目過ぎですよ。こんを詰めてもいいもの作れませんよ?私は気にしませんから、負けたら負けたで反省して実りある充実した一日にすればいいだけですよ。マスター」と趙雲刹那も、マスターを励ました。
「それもそうか。勝ちたいは、自分だけじゃないしね。少し、気分転換しようかな。刹那、一緒に行こう」と元譲は、自分の愛機である趙雲刹那を連れて外に出かけた。
「元譲は、とことん負けず嫌いだね。ほんと、関羽智円もそう思うでしょ?」と秋穂は、愛機であるアーマードガールズである関羽智円に話しかけた。
「うむ。元譲殿の勝ちたいと言う思いは、伝わってきていた。なんとか、某も、答えたかったが、無念でならないな」と関羽智円は、机に拳をぶつけた。
「関羽も負けず嫌いだからね。やっぱり元武家の娘は、大変だわ」と秋穂は、呆れた。
「しかし、我が主も主で人が悪い」と関羽は、自分のマスターに対して文句を言ってきた。
「まさか、敵に手薄になっている場所を教え攻めさせるとは、我が主は、人が悪い。よくないぞ」と関羽智円は、マスターである秋穂を叱った。
「悪女も世の中には、必要よ。必要悪だと思ってよ。関羽」と秋穂は、自分の愛機に自己弁護した。
「必要悪ですか。なら、いずれ倒されるべきなのは、我が主ってことになりますね。守り切れるか不安でしかないが」と関羽智円は、マスターである秋穂に愚痴を溢した。
「悪役がいないと世の中成立しないからさ、わかってよ。関羽」と秋穂は、自分の愛機を納得してもらおうと必死だった。
「それが、我が主の望みなら致し方ない。不器用なお人だ。我が主は」と関羽は、納得した。
「ところで、呂布は?どこ行ったの?」と秋穂は、関羽に尋ねた。
「あの子のテストとして用意した時間よね?関羽」と秋穂は、関羽に尋ねた。
「あやつは、更なる強者を求めて旅に出た」と関羽は、答えた。
「た、旅?勝手に抜け出されたら困るんですけど」と秋穂は、呂布檬玄を探しに行くのだった。
一方、檬玄は、人に出会しては、ところ構わずに攻撃を仕掛けていた。
「俺と戦え。貴様達」と檬玄は、戦いに飢えていた。
「何?この子」
「怖いんですけど」と女子生徒は、困っていた。
「ここは、この私、甄姫龍華に任せて、マイマスター」と檬玄の前に一体のアーマードガールズが立ちはだかった。
「この呂布檬玄の前に立つか、暗器使い」と檬玄は、甄姫龍華に襲いかかった。
「なんて、品のない機体なんでしょう。マイマスターご指示を二人で倒しましょう」と女子生徒に甄姫龍華は提案した。
「わかった。敵は、新型のアーマードガールズ。武装は、未知数だけど、肩の武装見る限り、飛び道具あるから避けながら攻撃するよ。甄姫」と女子生徒は、甄姫龍華に指示を出した。
「わかりましたわ。マイマスター」と甄姫龍華は、命令を承諾した。
「我が灼熱闘弦戟の一撃の前に沈め」と戟を振り回したった一振りで甄姫龍華は、追い詰められた。
「これだけの力の差があるの?力自慢は、伊達ではないと言うわけですわね」と甄姫龍華は、困った。
その様子を見ていた甄姫龍華のマスターの女子生徒も、困っていた。
「嘘、こいつマスターいないのにこの強さな訳?甄姫逃げるよ。こいつやばい」と女子生徒は、怯えた。
「暗器じゃ、無理ね。逃げも兵法。賛成ね。でも、逃してくれなさそうよ。マイマスター」と甄姫龍華は、自分の死期を悟った。
「いや、壊れる甄姫の姿みたくないよ」と女子生徒は、叫んだ。
「マスターの逃げる時間は、稼ぎますわよ。こう見えても戦闘タイプですのよ。私」と甄姫龍華は、マスターの前で強がった。
「待ってて助け呼んでくるから」と女子生徒は、走って行った。
「全く、どうして、損な役周りしないといけないのかしらね。この代償高くつくわよ。貴女」と甄姫龍華は、クナイを腕から出して構えた。
「今日が、お前の命日だ」と一歩一歩檬玄は、歩いて甄姫龍華に近づいた。
「奴の背後に回ればなんとかなりそう」と甄姫龍華は、希望的観測を立て、スピードを活かし突撃した。
しかし、呂布檬玄は、それを読んでいた。
甄姫龍華は、後ろから首を掴まれた。
「何をする気?」と甄姫龍華は、恐怖に支配された。
「沈め」と檬玄は、甄姫龍華を真上に投げ飛ばし戟で串刺しにしようとした。
「やばい。死ぬ」と甄姫龍華は、全て終わったと覚悟した。