着いたら、始めに。
門を潜って、入ってすぐ思った。
全然今までの村と違う。馬車が街に入った時に蹄の音が変わってたから、床を見てみると、そもそもが違う。
レンガ…というか、石造りになってる。
今まで立ち寄った所は、少し整えただけの土ばっかりだった。
それから、次に目に入ったのは、建物。
建物も石造りのヤツが目立つ。それに、2階建ての建物もちらほら有るくらいだから、マイタイって都市なんだなぁ~って…。
木造のお家がほとんど無い。
「あの、まずは何を…?」
「う~ん…そうだな、まずは馬車置きたいし、宿に行くか?」
「そうですね。疲れましたし、久しぶりにベッドで寝たいですね。」
「宿屋さん?あの宿泊スペース的な所じゃないんですか?」
今までの村とかだと、宿泊スペース的な所に泊まってたし、今回もそうするのかなって思ってたんだけど…。
武道大会があるらしいし、人が多いとかかな?
それかマイタイだから?
「えぇ~っと、人が多いからってのもありますけど、冬も近いからね。」
あぁ、なるほど。冬か、確かに…寒いし、凍傷になるかも知れないのか…
この世界の冬を知らないし、日本だとあんまり聞かないかもだけど、分かんないなぁ…。
馬車で少し行った所に、行き付けらしい宿屋さんがあるみたいで、バーベナさんが「普段泊まってるところがあるんだ~」って言った。
「それじゃあ、私はこの辺でですかね。」
宿屋さんに着いたところで言った。
元よりマイタイに着くまで一緒に行動するっていう感じだったし、宿屋さんに泊めてもらうのはちょっと気が引けるというか…。
「えぇ~!なんで!一緒に泊まろうよ!」
「そうですよ、冬は危ないですし、一緒に行動しませんか?」
う~ん…どうしよう……。そんなこと言われるとちょっと揺らいじゃうじゃん…。
確かに渡りに船な提案ではあるけど、迷惑じゃないかなぁ…。
「1人分の宿泊代とか、バカにならないと思うんですけど…。」
私が一人問答してるうちに、いつの間にか宿屋さんに入ってたレバーリーフさんが出てきた。
「何やってんだ?ほら、早く入れ。」
「でもぉ…、リーダーぁ…。」
「はぁ、でもじゃない、4人分取ったから。荷物置いたらギルド行くぞ。」
4人…
「リーダー!」
「本当にいいんですか?私あんまり役に…」
「何だ?嫌か?」
嫌じゃない。
嫌じゃないけど、う~ん…いや、いいか…。
折角仲良くなれたし、うん…お世話になろうかな。
「そうですね、よろしくお願いします。」




