石橋を、普通に渡る。
魔石を見ていると、面白いものでずっと見てられる。
見る角度によっては黄色に見えて、少し動かしてみると紫になる。
それだけでも面白いのに、魔力を込めると少し光る。
楽しいよね。ずっと見てられる。
角度を変えれば色が変わるような石は有ったけど、何かをすれば光るのなんて、私の知る限りでは、地球にはなかった……と思う。
まぁ、私の拙い知識だから知らないだけって可能性もあるけど、珍しい特徴なんじゃないかな?
あと、私ってなんか知らないけど、魔力が多いっぽいんだよね。
今みたいに、魔石に魔力を込めて遊んでるとバーベナさんが、「ツキミちゃん良いな~」とか、「どうやったらそんなに魔力がぁ~」とか、言ってくる。
測定した時は気付かなかったけど、これってもしかしたら転生特典とかなんじゃないかな?
いや、知らないけど。ぜんぜん違う可能性だってあるし。
私自体が分かってないそれを、どうやって…うん。知らない!
何で下らない事を考えてたら、御者をしてくれてたレバーリーフさんが、何処かが見えるみたいなことを言ってた。
「えっと、何て…?」
「うん?すまん、聞こえなかったか?」
「もうすぐ橋が見えてくるから、それを越えたらあとちょっとだ。って言ったんだ。」
「ありがとうございます。少しよそ事してたら聞き逃しちゃいました。」
あとちょっと…。あとちょっとね…、この世界の人のその言葉、正直あんまり信用できないというか…。
田舎の人の少しに似たような。いや、もっとかも?
村と村同士が、地球よりも遠いから必然的にそうなるのかも知れないけど。
距離ってより、速度の問題なのかな?車が多く走ってた世界と、中世…みたいな、馬車が走ってる世界。それだけ距離を感じるのかも。
あとちょっとが、1日とか、2日だもんなぁ…。
「ツキミさん、橋が見えてきましたよ。」
「えっ、どこですか?」
「ほら、あそこです。」
ダリアさんが指を指してくれた方向を見遣ると、石で作られた橋があった。
橋脚の部分がアーチになった、所謂アーチ橋というモノなんじゃないかな?
今まであった川を渡る為の橋は、木造の橋だったり、馬車が通れないような、小さいモノだったけど、今回の橋は遠くから見ても、そのどれもと違いしっかりと馬車が2台通れるんじゃないかと分かる。
「おぉ、スゴいですね。」
「はい、あの橋は結構有名なんですよ。この国にもあの規模の橋は少ないですから。」
「なるほど、そうなんだ。」
大きな石橋が見えてきて、マイタイに近付いてるのをひしひしと感じ始めた。
ああ、楽しみになってきたぁ~!




