道具屋さんにて、買い物を。
道具屋さんに着いて、扉に手を掛ける。
何処かの金具が古くなってか、ギィィという音を立てる扉を開いて、店内を覗くと雑多な印象が感じられた。
沢山の棚と、そこに収納された何に使うのかいまいち想像付かないような道具や、ぶら下げられた薬草なのか、様々な種類の乾燥した葉っぱ。
ちょっと埃っぽい匂いのする店内。その奥で何かいじっている店主らしき人に声をかけてみる。
「あの、寝袋買いたいんですけど…。」
一旦手を止めて、こちらを一瞥したあとに何処か店内の方を指差して教えてくれた。
う~ん…少し無愛想だなぁ。こういう古風なお店の店主…って感じでそれはそれで良いのか?
教えてくれた方へ進んでみると、何種類か寝袋が置いてあった。
「どんなのがいいんですか?」
「う~ん…そうだなぁ。」
「もうすぐ冬だし、布が厚くて暖かそうなのがいいんじゃない?」
なんて適当な…。
なんかいろんな種類なのか、形のヤツがあるからそういうの聞きたいのに、見当違いの事を言い出したなぁ…。
「この卵型が良いと思いますよ。」
ダリアさん曰く、卵の形みたいな寝袋は、四角いゆったりした種類と、人形型っていうらしい密閉する種類のハイブリット的なのらしい。
ある程度、密閉して空気が逃げない上に、少しゆったりしてて楽とかなんとか…。
流石ダリアさん。バーベナさんだけだったら悲惨な買い物になってたかも…付いてきてくれてありがとう…。
「あと、なるべく自分の大きさに合ったのが良いと思いますよ。」
「なるほど…。」
持ち運びを考えなくて良い分、重くて少し安いので良いのは助かるな。
ストレージ様々ですなぁ…。
特に私は見た目とか気にしないから、もう大きさが近いコレでいいや。
そもそも、別に誰かに見られる訳でも、寝袋見られた所で変に思う人も居ないだろうし。
「じゃあコレですかね。」
「うん。決まった?」
「はい。あの、他に見たいものがあって…。」
「うん、私も見たいの有るから全然いいよ~!」
寝袋を選び終わったから、店主さんの所に戻ってもう一回聞いてみる。
「あの、すり鉢って…」
「すり鉢?」
「あの、えっと…木の実とかを擂り潰して粉とかにする…。」
ああ、それなら。って言って、またさっきと同じように指を指して教えてくれた。
説明された方の棚を見てみると、いろんな大きさのすり鉢とか、時代劇でしか見たことがない、車輪みたいなのを回して擂り潰す道具とかが置いてあった。
「確か、薬研だっけ?こんなのも有るんだ…。」
まぁ、今欲しいのは薬研とかいう時代劇道具じゃなくて、料理用のすり鉢なんだけど…。
それにしても、いっぱい大きさがあるなぁ…
抱えて持たないと持てないような大きさの物も有れば、片手に収まるような大きさの物も。
どんなのがいいかなぁ?あんまりに大きいと重くて持てなそうだし、小さいと使いづらそう。
胡椒を擂るだけなら小さくてもいいけど、他のも擂るかも知れないし…。
お茶碗くらいでいいかな。
地球とかでもよく見るようなサイズだし、よく見るってことは、それなりに意味があるとかそんな感じでしょう。
すり鉢も見つけたし、私の買い物はこれくらいかな。
あとは、2人の物が見つかるまで適当に見て周っておこう…。




