表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/57

9度目の人生


「そろそろ着きますから

 準備出来ましたか?」


 今逃げても俺には勝ち目が無い、だがこのまま着いて行って母もいたらもっと勝ち目が無くなる。

 今なら相手は1人、さらにはこいつの力は恐らく洗脳に特化している。

 母と離れて2年は経ってる。相手には俺の真の実力は漏れていないはずだ。


(落ち着け、やらなきゃ、やられる!

 勝負は一瞬、失敗したら確実に死!

 俺ならやれる…やれる、自分の出せる最大の魔力を解放する!!!)


「準備?

 勿論出来てますよ!」


 俺はそう言って手を上に掲げ、男には干渉しないよう細心の注意払って巨大な炎の渦を作り上げる、その中心には太陽の様な周りが歪んで見えるほどの熱(実際には魔力で歪ませてるだけ、暑いは暑いが死ぬほどの暑さでは無い)。


「熱くなって来たなあ!

 もうこれで会う事もない、喰らいたくないなら速くこの場から立ち去れ!」


 俺は強い!

 そう見せてるだけの攻撃力1の雑魚。

 普通に考えて、歪むほどの暑さの中心がここにあるとしたら溶けるに決まってた。

 何故かその知識が俺には抜けてしまっていた。

 男は冷静にこの状況を理解していた。


「工夫は面白いです流石と言ったところです…が、無力化させてもらいます。」


 俺はあっさりと倒れてしまった。



「……ここ、は?」

「久しぶりね」


 目の前には憎き母親がいた。 

 俺を見捨て、父も見捨て自分はのうのうと生きてる最低の人間がいた。

 

「何がしたいんだ?

 もうあんたとは縁を切ったはずだが、何か用でもあんのかよ」

「そうね、私も貴方とは縁は切っているけど、周りはそうは行かないみたい。

 だから……死んで」


 その言葉を発した瞬間に俺をこの場所に連れてきた奴が剣を持って攻撃してくる。

 

(喰らった瞬間に俺は確実に死ぬ、避けるしかない!)


 俺は魔術を駆使して必死に避ける。

 相手は間違いなく手加減をしている。俺の攻撃が弱い事を理解しているからだ。


「どうして、どうして俺を殺そうとするんだ!」

「別に?貴方が死んで今悲しんでくれる人がいるの?」

「……」


 俺は一瞬声に出す事が出来なかった。

 「俺のお父さんが…」って言いたかったが、俺は父の目を盗み家出をしてしまっている、結果がこれだ。

 父の事だから心配して探してくれてると思いたいけど、もし、俺の事が鬱陶しくて家出ラッキーとか思われてるかもしれない。

 だから俺はすぐに言葉が出なかった。

 でも言った。


「アーノルドもあんたがいなくなった方が楽だよ、私たち10傑と戦う時、貴方が1番邪魔だもの」


 俺はその理由よく分かる。

 俺から見える父は誰よりも優しくて平和主義の人間。

 だからずっと家も金はあるのに都市部から少し離れて暮らしていた。

 俺を人質にでもされたら来てしまう。

 でもどうして引退となった人をまだ狙われているのか疑問だった。


「だからね貴方を私は殺したい、アーノルドも殺したい。

 じゃあ最善手は何かって考えて貴方を使う方法にしたの」

「お父さんが来ないかも知れないだろ……」

「来るわ、必ず…そう言う人間だから私は彼を好きになったの……」

「じゃあ殺す必要なんて…」

「うるさい!!」


 取り乱した母はいきなり俺に襲いかかってきた。

 魔術師として、最高の地位までたどり着いた人だ俺が敵うわけがない。

 最後に成長した俺の魔法を見せてやる。


「あんたは強い、でも俺は負けないよ

 スポーツだって点を取られなきゃ負けない、」

「何を言ってるの?」

「どんなに良い攻撃も当たらなければ俺は死なないって事だよ!!」


 俺が魔術を使っていて分かった事が一つある。

 

(物体に干渉さえしなければ俺の攻撃は減衰しない、相手の魔法に全てぶつける、俺の出せる最大出力を!)


 俺は拳を強く握り締め強大な炎の渦を創り出した。

 これは俺にしか出来ない芸当、さっきは周りに人が沢山いて出さなかったが、ここなら本気を出せる。


 「焔の力よ!全てを焼き尽くせ!」


 まだ相手の魔法に撃ったことは無い、だから出来るかは分からないけど、やるしか無かった。


「うおおおおおっ!!」





 失敗した。

 行けそうな感触はあったが、母の魔法に俺の戦術は通用しなかった。何か見落としてしまっていたのか、もしかしたらあの状況でも何か出来ることはあったのかも知れない。


(頼む何も無かったらまだ俺は死ぬ、神様俺にチートスキルを下さ…)


 ここまできてこれは流石にダサすぎる。

 けどもう俺には何もすることはできなかった。



 しかし俺には攻撃を喰らった感覚がない。

 さらにふわっと浮いた感覚がした。

読んでいただきありがとうございます。

評価、ブックマーク等していただけるとモチベーションに繋がり嬉しいです。


次話ですが、ミスの為再度削除する事にしました。

土曜に再稿しようと思います。その数時間後にはもう一話最低でも日曜には出せる様頑張りますのでよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ