2度目
^^
依頼を始めてから5日が経つ。
最初の依頼で友好関係を築けた人達と2度言っただけだし、報酬も4等分すると言うこともあってか、想像を遥かに超える稼ぎの少なさを記録している。
「あと2日、頑張って1発難しいのやるか、
危険だけど魔石採集が過剰に取れた時売れるし効率良いんだよな……目標の40は無理だけど30くらいならいけるか、」
転移石は受注しないと使えないのは痛いが、ハンターになった時に小さい転移石を貰った。
これは固定されている大きな石では無く、持ち運びも可能なとても便利な代物だが、数も限られており、無くなり次第配布も終了するらしい。
だから相当な事がなければ死ぬ事はない。
もう一つ買うなら100は下らないと言われている。
「魔石採集の依頼は今は……来てないのか……
となると、依頼ではなく個人で勝手に行けばいいか」
受注しなければ、もし追われたとしても後をつけられない限りはバレることはないだろう。
しかし、俺が勝手にやった事となり、ギルド側は一切の責任を負わないし、もしハンター同士で対峙する事になった場合は依頼主を優先される。
俺はすぐに行動に移し、ギルドから出ると、今日は1人のシグマさんとすれ違った。
「よお、今日は1人で依頼行くのか?」
「……ええまあ」
俺の歯切れの悪い返答に何かを感じ取ったのか、俺の服を掴んで呼び止める。
そのままの勢いでギルドに戻り、席に座ってしまう。
「依頼受けるならタグは見せておけよ」
「あ、いやーそれが、」
俺が隠し事をしっかり話してしまうと、心配そうにシグマさんが話す。
「魔石採集を1人で行くのか?
しかも南東にある深淵洞窟だと?
あそこの近くは山賊の噂があるから危険だぞ」
「そうなんですか……」
それじゃあやめておくか、プレゼントを渡したい気持ちはあるが、死んでは話にならんからな。
「……俺は今日はついていけないしな」
「分かってますよ、1人で行くつもりですし」
「行くとしても依頼の受注は必ずしておけよ、転移石は受注しないと使えないからな」
「そうなんですか!」
「当たり前だ、そりゃ転売するやつだって出るだろうから対策も兼ねているんだろ」
考えてみればそりゃそうだ。
数量限定ではあるが、ハンターになったはいいものの、依頼には行かず転移石を貰ってそれを転売してハンターをやめる奴が出てくる事くらいは流石に頭には入っているという訳か。
「因みになんだがお前、E級だろそれだとD級まだしか受けられない規則がある
残念だが深淵洞窟はB級だから受注は出来ない」
「ならやっぱり無断で行くしか……」
「山賊に襲われる可能性だってあるんだぞ」
襲われる可能性がある。
ましてや俺は元々追われている身であるため、もしかしたらその山賊に俺を殺すのに躊躇いすら無い可能性だってあり得る。
そうなると魔石採集は他をあたった方がいい事になる。
「なら他にいいとこはありませんか?」
「多分だが西地区にある洞窟の観測が終わって明日から入れる様になるはずだからそっちはD級なはずだ
山賊とかは分からんが、お前でも受注して行けるだろう」
「ありがとうございます!明日にします」
出来れば今日に金を集め終えて明日に買いに行って当日は準備がベストだったのだが、仕方ない。
プランは変更する事にした。
という訳でやる事が無くなった俺は席を立ち学院に戻ろうとする。
いや、もう少し聞いておいた方がいい事がある気がした。
「時間ってまだありますか?」
「まあ、相手はまだ来てないみたいだし、あるな」
「そしたら、ハンターについて教えて下さい」
俺はシグマさんにハンターについて聞いてみると困った顔をする。
あまり多くは知らないみたいだ。
何を目的でやっているのかは、まあ市民を守る人と言う認識で間違いは無いみたいだ。
あとは10傑についてや、ギルドパーティー、S級ハンターの事などをいろいろ歴史含めて聞いてみる事にしたら、意外にその知識は豊富らしく前のめりで話してくれた。
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