佳境
お久しぶりです
依頼が始まり、街を出て、木々を潜り、誰も住んでいない高原に着き、各員隊列を組み様子を伺う。
観測するだけとは言っても戦わなきゃ行けない事の方が多いらしい。
いずれ倒さなきゃ行けない相手になるのだからやるのは当然でもある。
「あれは?」
「蜂だな毒を持ってるが、大群で襲われなければ基本的に脅威ではない
さらに魔術師のウィルもいるしな」
小さく笑ってこっちを見る。
他には俺も見た事あるゴブリンとその亜種を確認。
ゴブリンはE級モンスターで弱スライムの次に弱いモンスターと言われている。
亜種はアガルシさん曰く、ゴブリンと基本性能は同じで少しだけ連携と武器を扱えるくらいで火を使える訳ではないらしい。
前に見た事あったのはなんだったのか、
「あの魔人って等級で言うとどのくらいなんですか?」
「……基本的にはC級上位からB級下位に属するけどかなり個体差とか経験もあるから一概には言えないけど
私達が出会ったら逃げた方が良い、勝てるかもしれないけど最悪死んじゃうから」
この話を聞くと魔人は等級で言えば思ったよりかは高く無いみたいで拍子抜けだ。
しかし、もう少し聞くとやはり恐ろしい事には変わりない。
人間には劣るが敵種の中ではトップクラスの知能を持ち群れてC級では無く単体でC級上位に属しているため、集まったら危険になる事は明らかだ。
魔神だとなかなか現れる事も無いがA級に位置し、最上級の警戒を敷いているとの事でC級以下のハンターは付近の依頼を受注する事も出来ないのだとか。
「だから私達は大人しく弱いモンスター狩って楽にすれば良いの強いモンスターは強いハンターが倒すから」
「それじゃあ成長しないぞ!ルーシー」
「……うるさい、ナインもやる気あるくせにまだD級じゃん」
「なんだと」
2人がごね合う。
アガルシさんは毒舌で大人しめ、似ている、どことなく雰囲気がイリムに似ている。
まあ、あいつは時々キャラも変わるし戦闘になると人も変わったみたいになるし。
「シグマさん帰りましょうよ、ここの危険度は間違い無くE級です。
それだけ伝えれば終わりなんですから」
アガルシさんが早く上がりたそうに話しかけるも、シグマさんは積極的な話し方とは裏腹に先頭は慎重だ。
盾職を後ろに置いてがっちり防御を固めている。
奇襲対策だ。
「蜂はまだ巣が見つかってないんだ
ここには討伐隊は寄越してないと聞いたが巣がなくて蜂が生息する事なんてあるのか?」
「……気にしすぎです
多分ですから離れたところから飛んでやって来ただけですよ高原ですし、生息しにくいですから」
余裕そうにしているのでは無く、本当に早く帰りたいだけのアガルシさんに2匹目の蜂が首に襲い掛かる。
「……きゃっ!」
「うおっ!」
盾職のナインさんは気付いたが、超近接攻撃をロックオンされた味方を防ぐ事は出来ない。
刺された、神経毒すぐに処置をすれば大事に至る事は無いが深くまで刺されるとアナフィラキシーを起こし魔力を使用する事が出来なくなる恐れがある為警戒は必要だ。
「大丈夫か!」
シグマさんがするりと流れる動きで蜂を斬る。
「問題ない……解毒」
苦しそうな顔をしながら自身に回復魔法をかけ、解毒に成功。
なんとか大事に至る事は無かった。
顔も少しずつ楽そうになった。
「高原は問題無いな、後ろ……恐らく高原に出る前の森林に巣がありそうだな」
「それを見つけたら良いんですね」
俺は食いつく様に言ったが、別に索敵が得意な訳では無い。
前に魔人倒した時も先に見つけたのはルイスだし、最近の中間試験でも索敵係をしたのはワノンだった。
そういえば俺って何ができるんだっけ、
毒蜂、そこまで脅威では無い。
しかし、さっきの事もあってか一層皆引き締まっている。
空気も重い。
森林を戻っていくと他のパーティが来た。
「あれも同じ依頼か?」
「恐らくそうだ、観測は終わったし、あの人達にも巣を探すの協力してもらうか」
ナインがアホそうな口調で問うたのを最初の印象と違い落ち着いて返答するシグマ。
恐らく他2人がアレのせいで真面目にならざるを得ないのだろう。
1人で前にいるパーティに話しかけにいくと少ししたら仲間を連れて戻って来た。
「よろしくお願いします」
3人の女性ハンターが挨拶をする。
その後は7人で捜索をし巣をしっかり見つける事が出来た。
俺と助けに来た女性魔術師がしっかり燃やし尽くした。
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